「書く力」を伸ばす

 「書く」ことが苦手な子どもには、視覚的に形をとらえること自体が苦手な子どもがいます。

 小さい子どもは覚え始めの頃、「わ」と「れ」、「へ」と「く」、「い」と「こ」などをよく間違えます。
 こうした間違いは、読みにもみられるので「読み」と「書き」とは連動しているともいわれます。
 偏(へん)と旁(つくり)が反対とか、「日」と「目」を間違えるといったことは、視覚認知自体が弱いためなので「読み書き障害」とも呼ばれます。

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 読みはできるのに、書きが弱い子どもには、目と手の協調運動がうまくいかないことが多いものです。

 いわゆる「かな釘流」というか、周りだけでなく自分でも判読できない文字を書くこともあります。

 板書といって、黒板の字をノートに写すということが、教室では日常的に行われますが、この作業が苦手な子どもがいます。
 なかには眼球運動(字を追う目の動き)がなめらかでない子がおり、ビジョントレーニングが必要な場合もあるので、専門的な診断が必要となります。

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 作文が苦手という子どもがいます。

 「何をどう書いたらよいのか」、荒野の中に置いてきぼりにされたような気がするのでしょうね。

 こうしたさまざまな「書き」に困難を持つ子どもの支援はどうするのでしょう。

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1. 書くことを強要し過ぎると鉛筆を持つことも苦しくなる。
  字でも絵でも、書いたり、描いたりすることをあまり評価せず自由に経験させることが基本です。自分で上手に書けたと思わせることが第一です。


2. 書くことを楽にさせる工夫をする(書きやすいノートを使う)。
  マスのあるノートは、一字一字をきちんと書く基本です。マスはだんだん小さくなりますが、ゆっくり大きなマスを使いながら、やがて小さく、そして行だけに、最後は白紙に書くことができるように、焦らないことです。


3. 漢字はその成り立ちから教える。
  何十回もただ書かせる練習は。本当に勉強を嫌いにしてしまいます。
  漢字の成り立ちや意味をゆっくり教えてから書かせたり、似た漢字についてお話をしたり、よくする間違いの分析(見直し)を一緒にしたりします。


4. 作文は相手に何を伝えたいのかをはっきりさせてから。
  作文の前に、何を書きたいのかお話をさせることも大切です。
  その話とても面白いねと励ました後、漢字が苦手な子どもに、ひら仮名だけで書いてもいいよといったら、なんと原稿用紙4枚も書いた5年生の子がいました。


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 作文の手順をはじめに教えるやり方も有効です。
 ここでも日常的にPCやiPadなどタブレットを使える子どもには、そうした使用を認める場合も多くなってきているようです。

2017年9月20日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く