あるお母さんからのお手紙

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カズ先生
はじめまして。情報を求めて検索していてこちらのブログにたどり着きました。

子どもが小学校高学年になって、はじめて「ディクレシア」という言葉をテレビで知りました。もしかしたら・・・と思ってはいたのですが、あまり気にも留めていませんでした。

確かに子供は漢字を書くことがとても苦手でした。でも読みは出来たし、漢字テストの前日に一夜漬けすればなんとかなったので気がつきにくかったのです。

中学に進学し、英語が始まると英単語がまったく覚えられず、筆記テストで0点が続き、漢字テストもほぼ0点が続いて、再びディスレクシアのことが浮かびました。

スクールカウンセラーに相談すると、その場で「そういう症状の子は一定数います。まず診断をうけましょう」と言われました。
私はてっきり「考えすぎですよ、努力すれば大丈夫、様子をみましょう」といわれるとばかり思っていたので、この症状がやはりディスレクシアの典型的なものなのかとショックでした。

子供自身、テスト成績が悪く、提出物のレポートをストレスで鼻血を出しながら書き、そして人の何倍も勉強しても人の半分も覚えられず、先生からは「なまけている」「バカだ」と思われ続けるという状態は本当につらいものです。

高校受験の内申も始まるというのに、こんなに書けなくては、もはや高校の希望さえないのです。もっと早く小学生の時に気づいていれば・・・

ネットで支援をしてくれる塾等を探して入会してみたものの、漢字や英単語の覚えかたは期待したほどは教えてもらえず、「得意なこと探し」と「将来的に自立できること探し」のように子供は感じて「あきらめることを教えられている」と思ってしまっています。
今はまだLDだと受け入れられないからというのもあるからだと思います。

「こんなことなら夢を持たなければよかった」「将来何物にもなれないのなら学ぶ意味がわからない」「勉強しても出来ないのなら、やってもムダ」と荒れる子供を見ると、早くに気づいてやれなかったことに申し訳なくて、どんなに詫びても到底たりません。


世の中には「ビリギャル」や「下剋上受験」など、頑張れば底辺成績から成功でき・・・式の本がはやり、ディスレクシアも頑張れば覚えられる、努力が足りないと一緒くたにされがちです。中学の先生でさえ正しく理解してくださるとは、あまり期待できません。

どうか、もっと世の中にとりわけ学校や親に LDのことが周知されますように。
そして、仮に軽度であっても早期に気がつけるような世の中になりますように。
そうすることで希望を失う子がひとりでもいなくなりますようにと願うばかりです。

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 こんな痛切なお手紙いただきました。
 時間はもどせませんし、後悔ばかりでは親子ともども精神的に参ってしまいます。
 私は今、お母さんが事態に気づかれたこと、子どもさんに添って一緒に解決策を、ベストでなくてもベターな道を模索始めている姿から、必ず自立と社会参加の道が見つかると大きな声で言いたい。

 再スタートの体制が整ったのです。これからする努力は、周りとの比較ではなく、この子のできることをしっかり見つめよう、そして、やれることは何でもやってみようという腰の据わったものです。

 一言大切なアドバイスは、周りとの比較ではない、この子らしい道は必ずあるということを信じることから始まるのです。

2017年3月15日 10:00 | | コメントを読む (3) | コメントを書く