Q&A(カズ先生からの返信)

ほんとうはすぐに応えて差し上げなければいけないのですが、
ブログの原稿を準備して載せるまでに多少時間がかかるので、
遅れてしまうことをお詫びします。
第1回目に3人の方からご質問いただきました。
皆さんにもお役に立つ形で多少修正して、載せることにします。

Q1
3人のお子さんをもつ釣り好きパパからの元気な末っ子さんについてのご質問。
他のお兄ちゃんたちにもまれて育ったせいか、言葉の発達などは非常に早いのに、
文字に対してはさっぱり興味を示さないということで心配されています。

A1
「親としては分け隔てなく、同じ環境で育てているつもりですが・・・」
3人もお子さんがいたら毎日が戦争ですね。
でもお父さんのこの理解しようとする姿勢にまず金メダル。

兄弟がいるということは、いろいろな比較もできて
子育ての奥深さを知ることができます。
確かに三者三様だということです。
なにしろ三人目は生まれた時にすでに圧倒的な力をもった兄や姉がいるわけですから、
その中で生き抜いていくために親の気づかぬところで相当必死だということです。
きっとそれはかわいがられ上手といった個性にもつながるかもしれません。
またかなうわけのない兄姉と比較されることに抵抗する場合もあります。

発達障がいの理解で大切なのは、障がいと呼ぶべき特性なのか、
個性と呼ぶべき特性なのかということです。
確かに心配し過ぎは、お子さんにも影響することがありますが、
早くに気づくためにていねいに見ていくことが大切です。
次回、五歳児の早期診断について書きますので、ぜひ参考にしてください。

どこに相談に行けばよいのか。
この質問はどなたもがされる大切な質問です。
欧米では主治医制度が発達していて、気づくとそこから専門医に紹介されます。
日本ではその入り口でつまずいてしまうケースがかなりあります。
身近な信頼できる小児科の先生や保健師さんを見つけることが最初です。


Q2
LDかもしれないと、今専門医にかかっている小学三年生のお子さんの
お母さんからのご質問。
もしもLDと診断されたらどうしたらいいでしょう。
どんな教育があるのですか。

A2
御心配でしょうね。
でもそれを怖がって、何でもないと無理に思いこもうとしたり、反対に、
どうしたら治るのかとそればかり考えるのもほんとうは良い子育てにはなりません。
一人一人の子どもの人生にはいろいろな運命が待っているのです。
しっかりと現実を受けとめて、親としてできることをしてやればよいのです。
そんなに特別のことをしようとすると続きませんし、
子どもにもあまり良い影響を与えないものです。

私が相談にのってきた親御さんたちは、やがて、それぞれの子どもさんの育ちを
しっかり見つめながら、あまり無理なくできることをするなかで子育てを楽しみ、
やがてこの子どもと生きてきてよかったと皆さん口々にいいます。

やれることは結構たくさんあります。
これからそうしたことを具体的にお話ししていきます。
私のやさしい本も紹介しますので参考にしてください。


Q3
「普通ってなんだろう」と疑問に思っているお母さんへ。

A3
私たちは日常会話の中で「ふつう」という言葉をよく使います。
実は私自身、六〇歳になったとき長年苦労をかけた妻に、
「これからどんな夫になってほしい?」と尋ねたのです。
家内は間髪をいれず「ふつうの人になってください」「・・・」
(これは私のエッセイ第2弾、「LDを活かして生きよう-LD教授(パパ)の
チャレンジ-」ぶどう社、p.74からの引用です)

ふつうとの闘いが、「LD教授(パパ)の贈り物-ふつうであるよりも
個性的に生きたいあなたへ-」[講談社]という本になりました。
というわけで、私は「普通」という言葉に限りなく疑問をもっています。
ふつうとそうでない人がいるというのは錯覚で、
ふつうの人なんてほんとうはいないのじゃないか。
そんな風に思うほどです。
少なくとも線を引っ張って分けたがるけれど、
実はいろいろな個性が連続してあるのかなと思っています。

私の書いたものから共感していただけると嬉しいのですが。
それこそが本当の「障がい」理解ではないかと思っています。


最近のカズ先生の本の紹介
LDとADHD[講談社]
LDとディスレクシア[講談社]
LD(学習障害)のすべてがわかる本[講談社]
LD教授(パパ)の贈り物-ふつうであるよりは個性的に生きたいあなたへ-[講談社]
ササッとわかる 最新「LD」子育て法[講談社]
図解 よくわかるLD[ナツメ社]
はじめに読むLD(学習障害)の本[ナツメ社]
図解 よくわかる大人のアスペルガー症候群[ナツメ社]
LDを活かして生きる-LD教授(パパ)のチャレンジ-[ぶどう社]

2010年4月22日 18:24 | | コメントを読む (3) | コメントを書く


コメント

カズ先生。
末っ子の件で相談いたしました3児の父です。
ご返事をいただけるなんて思っておりませんでした。たいへん感激しております。

これまで子育てに漠然と不安を感じているのに、特段勉強もせずにおりましたが、先生に頂きましたアドバイスに織り込まれた温かく説得力のある言葉で、「人間を育てる」ためのモノの見方が少しわかった気がしました。

先生の仰る通り、子育てはとても奥深いものだと感じています。
子どもたちがそれぞれの立場から、相当必死に生きていることをしっかり受け止め、見守り、サポートしていける親になれるよう、できる限り頑張りたいと思います。

ともすると親の思い通りにならない子どもに怒鳴ってしまうこともあり、自分の幼稚さに情けなくなることもあります。
それぞれの子どもを「ていねいに」見ていくために必要な親としての自覚やゆとりも徐々に身につけて行ければ良いのかもしれないと思いました。

障がいと個性。その違いはよくわかりませんが、その子にどちらが備わっていようと、それが良きものであれば伸ばし、問題であれば克服する協力をしていこうと考えました。
何を善しとし、何を問題とするかの判断が親の真価が問われるところかも知れませんが…

まずは、ご指導頂きました通り、信頼できる小児科の先生や保健師さんを探して相談してみようと思います。

また、これからカズ先生の本も読ませて頂きたいと思います。
(これからアマゾンで注文しようと思います。)

長くなりましたが、本当にありがとうございました。

Posted by: 釣り好き | 2010年4月25日 04:02


初めまして、上野先生が、心がけられておられるた。
LD を正しく認識 いたしました。
5歳までに才能を伸ばしたらいいわけですか

Posted by: けい | 2011年10月 5日 19:28


参考になりました 

有難うございます。

Posted by: けい | 2011年10月 6日 03:27


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