LDと呼ばれる子ども (2)LDとディスレクシア(村上春樹著『1Q84』にも出てくる)

ノーベル賞に一番近い作家と評判の高い村上春樹さんは
カズ先生の好きな作家のひとりで、
1970年代の『風の歌を聴け』(講談社)以来、
ほとんどの作品に目を通しています。
最近の作品『1Q84』(新潮社)にも、
このLDを意味する医学的用語
「ディスレクシア」が登場します。

もっとも数字とアルファベットの組み合わせ「1Q」を
「IQ」(知能指数)と勘違いし、
IQテストの開発を仕事にしてきたカズ先生は、
タイトルを見たとたんに発注してしまったのですが。

登場人物のひとり、17歳の美少女「ふかえり」と
主人公「天吾」のやりとりのなかで
確かこんな部分がありました。

 「君が言っているのはつまり、いわゆるディスレクシアみたいなことなのかな」
 「ディスレクシア」とふかえりは反復した。
 「読字障害」
 「そう言われたことはある。ディス・・・」

この村上春樹さんの最新のベストセラー作品にも登場する
「ディスレクシア」こそ、LDの語源、
古くは19世紀にヨーロッパで発見された、
知能は遅れていないし、視力にも問題はないのに、
なぜか読みがうまくできない人々につけられた診断用語です。
この「ディスシア」は、やがて1960年代になって、
アメリカの教育界から「LD」として世界中に発信され、
広まった言葉なのです。

さすが国際的な作家、村上春樹さんです。
「ディスレクシア(読字障害)」という
LDの中心部分を指す専門用語を、
何げなく登場人物に語らせるのですから。

2010年7月28日 09:42 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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