Q&A(カズ先生からの返信)

『発達障がい』にとってのよいニュースにコメントを寄せていただいた
「テツコさんの娘」さんへ

最近、子育てを放棄してしまい、わが子を死なせてしまうといった
悲しいニュースに触れるなか、あなたの5年生になる息子さんに関するコメントは、
お子さんへの愛に満ちており、私は強い母子の絆を感じさせて貰いました。

LD、ADHD、高機能自閉症・アスペルガー症候群など「発達障害」について、
やさしいお話をブログで掲載中です。
発達障害の場合、結構、重なった特徴をもちやすい子どもさんも多く、
診断名だけが独り歩きしやすいので注意が必要です。
広汎性発達障害(PDD)などは、自閉症の上位概念なのですが、やや広すぎるので、
米国ではやめる方向で検討されているようです。

私の家系をみても、父、そして私、娘にも、どうも発達障害的な特徴が色濃くあります。
私はこうした特徴をできれば「個性」として理解し、捉えられないかという立場なので、
あなたのLD的特徴もよく理解できます。
お子さんのご相談でも、実は親御さんにもどこか似た特徴があることは
決して珍しくはありません。
それだけに子どもさんの悶えは、あなた自身が一番わかるかもしれません。

作家・脚本家のジョン・アーヴィングは息子さんが学校でLDといわれ、
その説明を受けたアーヴィングは「自分も小さい時そうだった」と語っています。
(「LDとディスレクシア」講談社)

SST(ソーシャルスキル・トレーニング)は発達障害系のお子さんの
適応面での育成には確かに有効です。
本来、兄弟や地域でさまざまな子どもたちに揉まれて育つ中で
自然に身につけていく力だったのですが、現代ではそうした機会がずいぶん減っており、
とりわけ発達障害系のお子さんはそうした力がやや身につきにくいところもあるので、
指導の領域として重要視されるわけです。

でも、特別な場でのトレーニングも有効ですが、本来は家庭や学校のなかで、
身につけていったわけですから、親御さんの一貫した育て方も
広い意味ではSSTなんですよ。

知能検査や認知検査は子どもさんの脳の働き、
つまり情報処理の特徴を科学的にとらえるための一つの手段です。
全体のレベルとかたよりの特徴から、実際の学習の困難さや定着の問題の原因が
ある程度推測できることがあるのです。
現在、これらの検査は、そうしたお子さんの特徴を
学習にどう活かすかという解釈が大切だと言われます。
お子さんの場合、軽い自閉的特徴だけでなく、
強い能力と弱い能力のかたよりが大きそうなので、LD的でもありますし、
発達障害に共通する特徴が目立つのかもしれません。

子育てのなかで、子どもさんが親から大切に思われているということは
何よりも大事です。
できないことの前に、良いところをたくさん見つけてあげてください。
「手のかからない優しい子だった」というお手紙の一節、いいですね。
その上で、なんとかしたほうがよいところを一緒に乗り越えていくわけです。
ぜひブログを参考にしてください。(カズ先生より)

2010年8月 6日 11:16 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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