ギフテッドから2E(ツーイー)へ

前回、「ギフテッド(知的な発達が際立って高い子ども)」の話をしました。
部分的に際立っている場合には、タレント(才能)があるという意味で
「タレンテッド」ともいいますが、広くまとめて「ギフテッド」と呼ばれます。
神様から才能という贈り物(ギフト)を与えられたという意味です。
アメリカなどの一部の国では、そうした子どもたちの教育も
障害のある子どもたちの支援教育と同じように、特別な教育として展開されてきました。

ところで発達障害と呼ばれるLD、ADHD、高機能自閉症(アスペルガー症候群)と
呼ばれる子どもたちのなかにもこうしたギフテッドの子どもたちが
かなりいることがわかってきました。
事の起こりは1980年のはじめに、アメリカの連邦政府が
「才能のある障害児」の優れた教育支援プログラムを募集した際、
ウェストチェスター教育委員会の才能教育と特別教育の両方の
優れたノウハウを活かし融合させたプログラムが採用されたことがきっかけです。
2010年1月15日の「カズ先生のエデュブログ」に詳しく載っております。

2Eは、以前は「才能のあるLD児」という意味で使われていました。
しかし、LDは他の発達障害と併存することもあるので、
LDに限定せずに「広く学習困難を最適に処遇しよう」という意図で、
最近は広く2Eと呼ばれるようになりました。
発達障害という特徴と、ある能力が飛びぬけてよくできる子どもたち、
つまり、二つの例外的な特徴をもつという意味で
2E(二つのE:Eは英語の例外を意味するexceptionalの頭文字)で
「ツーイー」と呼ばれます。

先月、カズ先生はアメリカのシアトルの教育事情を見てきましたが、
シアトル郊外のカスケードビュー小学校を訪れた時、
そこにも「ギフテッド」の学級がありました。
ギフテッドから2Eへ、いずれにしても障害のある子どもの特別支援教育は
一人ひとりの特性や特徴を大切にする教育として前進しています。
こうした影響は日本にも確実に広がってきています。

2010年12月15日 10:01 | | コメントを読む (7) | コメントを書く


コメント

こんにちは。
先生のブログも読ませて頂きました。

今日本で2Eのプログラムを実施しているモデル校(小学校)はあるのですか?

もしなくても近い将来、いつくらいにそのようなモデル校はできるのですか?

Posted by: もも | 2010年12月16日 09:29


かず先生、こんにちは。
ギフテッドの件で先生からのアドバイスを頂き、2Eについて模索いたしております。
その節はありがとうございました。

発達障害についての知識を得るためアメリカに住むギフテッド2Eの子のお母様から実際の状況をうかがったり、かず先生監修の「特別支援教育の理論と実践」などを読み関連講座を受け理解を深めております。

ギフテッド自体日本では、ОEがあることを理解されずただ単に頭の良い子だという誤解からなのか支援という発想にまでは至らないのかなと思っております。
そこへ2Eという分かりやすい理論が加わり、これから日本でもこういった子供たちへの支援の必要さが広がってくれるかも知れないと思うととてもありがたいです。
次コメントに続きます。(長くて申し訳ございません。)

Posted by: りかこ | 2010年12月17日 10:37


続きです。(Posted by: りかこ | 2010年12月17日 10:37から)

子供が小学生になり先生やお友達からの理不尽な扱いを受ける様になって、頭の良さ(標準値を超えるIQの高さ・理解力・発想の豊かさなど)と学校生活(対人)での評価の低さとのギャップに悩みました。

我が子の特徴からギフテッドというアイデアを知り天才や秀才とは異なるという事、ОEがなければIQが高くてもギフテッドとはいわれない事、障碍のある方と同様の支援が必要である事も知りました。

たとえば、LD言語性の「語用論的能力」がかけていると語彙量が多くても文法に長けていても、人と話ができずふざけているとか反抗しているとか思われてしまうかも知れません。

本当は誰もが分かればこの上ないのですが、なかなか普通は知らないことばかりで、わが子でさえも理解してあげられないのが現実だと思います。
子供にとって頼みの綱は学校の先生かも知れません。

せめて、全ての先生方がそれを知っていて下さったらと思っております。

Posted by: りかこ | 2010年12月17日 11:59


長男が発達凸凹児です。
軽度書字障害があります。
正直、IQが高いとか高知能児と診断されても、書字のこともあり学校でもとりたててできるわけではなく、どこか高知能なのかさっぱりなところもあります。
しかし、図形をぱっと見て理解できたり、概念的なことを年齢以上にはるかにわかっていたりもします。
息子はまさに2Eと言われていますので、支援を受けたいですが、IQが高いため受けられません。
書字はトレーニングが必要なレベルと診断されても、軽度ということで、そこまでにいたりません。
悔しい思いも何度もしています。

支離滅裂ですみません。
わかってくれる先生のブログをいつも楽しみにしており、コメントさせていただきました。

Posted by: 花里 | 2010年12月18日 17:32


何度もすみません。
実はスクールカウンセラーさんから上の先生のお名前を伺いました。
以前からブログを拝見し存じ上げていましたが、日本では読字障害については専門に行う場所も増えているが、わが子のような書字に関してはフォローできる施設がない、しいて言えば、上野先生の~とお名前が出たんです。

いつか書字障害にもフォローをしてもらえる場所ができることを祈ってます。

Posted by: 花里 | 2010年12月18日 17:37


カズ先生、よろしくお願いいたします。
ギフテッド関連の情報なのですが、ご関心を寄せていただける先生方にご覧いただきたいので、紹介させていただきたくコメントさせていただきました。

アメリカでは
”ギフテッドの子供達を支援する為にはまず教育者を教育、支援する"
というアプローチで
The Davidson Institute's Educators Guild
という無料メンバー制度を提供しているそうです。URL ↓↓↓
http://www.davidsongifted.org/edguild/
一般の人間には力が及ばないので、どうしても先生方のお力が必要です。
どうぞ、何かの役に立てればと思っております。
よろしくお願いいたします。

Posted by: りかこ | 2011年1月 6日 09:43


 こんにちは、半年前に2Eを知って初めて14歳の息子の言動や症状に納得できました。2Eのことが書かれてあったのは数年前でしたが、その後、2Eへの理解、支援が変わったでしょうか?実感はないのですが‥。
どの本を読んでも当てはまらない我が子に悪戦苦闘しながら、もうすぐ高校受験です。
 公立の有名進学校へ受験します。一応合格は確実の成績ですが‥。小学校の時から、勉強はほとんどしません。特に、 数学については、授業を聴かず、しゃべっているか、寝てるかでした。塾にも行きません。でも、いつも高得点で、嫌われていました。先生方も随分不愉快な思いをされていたようです。(中3からは、目を開けて寝ているか、別のことを考えているそうです。)
 最近は受験前で不安のせいか、パズドラを知ったせいか(たぶんこれですが)年を明けから全く勉強をせず、ゲームにメールに夢中です。制限してもあの手この手でしています。でも、学校ではそれなりにできるし、本人は高い望みはもっていないので、受かれば良いと思っているようです。
 多動、不注意、衝動的、高速脳を持つ息子の世界はどうなっているのか、トラブルの連続、まるでエイリアンを育てているようでした。どうしてこうなのと悩みながも、その反面、この才能をのばせないかとも思いました。でも、トラブルの連続につぶれそうで、なんとか生きてます。という感じです。
 高校になったらどうなるのか、また問題を起こして、退学になるのか‥。どう支援をうけられるのか? 義務教育が終わることに不安で、悩みはつきません。

 その進学校には2Eらしき生徒は結構いるように思いますが、発達がかなり凸凹の息子はどうなるのか心配です。
 知能が高くても、とても困っています。どうか、発達凸凹の知能の高い2Eの存在を理解して下さい。
 お願いします。

Posted by: そらまめくん | 2013年2月22日 11:19


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