Q&A(カズ先生からの返信)

自閉症と呼ばれる子ども(4)」にコメントを寄せていただいた
ももさんとmariaさんへ

ももさんは、アスペルガー症候群と診断されたお子さんの心の成長を促すための
育て方について、mariaさんはお医者さんから、広汎性発達障害や知的障害ではないが、
ADHDやLDに関しては大きくなるまでわからないと言われました。
お母様は、LDに関しては心配が残っておられ、専門医でもやはりLDに関しては
小学校に入らないとわからないものなのか、もやもや一人悩んでおられるそうです。

私は、発達障害への気づきは早いほうがよいといつも思っています。
それは早く気づくことによって、その後、お子さんの育ちをていねいに見ていきながら、
必要のない不安や、不適切な対応を減らし、環境を整えていけるからです。
心の成長を促す育て方は決して特別な育て方ではありません。
お子さんの成長を心から喜び、見守ることが
もっとも子どもさんにとって必要な環境作りなのです。
そのためには親の心の安定が何よりも必要ですし、
一人で思い悩むのではなく、医師や心理士、カウンセラーなど
専門家と相談しながら子育てを楽しむことだと思います。

発達障害は見えない(インビジブルな)障害ともいわれます。
また、LDやADHD、高機能自閉症、アスペルガー症候群などは、
重複することもありますし、同じ診断名のお子さんでも
かなりちがった状態を示すこともあります。
小児科医の中にはこうした軽度の発達障害の場合は、
3歳までは疑い(サスペクト)は持っても、確定診断はしないという方もいます。

先ほども言ったように、気づきは早く、ていねいにみていく育て方が大切で、
もしも成長とともにその疑いが晴れるのなら、それは誤診ではなく、
多少、特徴のある育ち方だったのだと思えばいいのです。
私が今、特別支援教育のモデル作りをしている地域の学校では、
相談されるお子さんの年齢はだんだん小さくなっており、
全体の約半数は、小学校1、2年生です。
早く気づいていれば、不適切な対応の中で子どもたちを
より一層困難な状況に追い込まなくて済みます。

どのようなお子さんも、どっしりと安定した親御さんの愛情こそが、
なによりも成長を促す環境だということを忘れないでください。
さまざまな専門家はそのお手伝いをするためにいるのです。

2010年12月14日 10:05 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

コメント有り難うございました。
本やネットでいろいろな情報を得る中で、ノウハウに頼りがちになり、子育ての本質を見失ってしまうことが多々あります。
これに頼っていれば大丈夫とか、このやり方をしていればいいんだとか。
心が伴わない行為であってはどんな子供に対してであってもその子の心を豊かに育てていくことになりませんね。
先生のコメントを読ませて頂いて、そのことを再度確認させて頂きました。
そして自分に足りないものが何だったのか、改めて考え直し、またやり直そうという少し前向きな気持ちにもなっています。
一歩一歩足元を見ながらやって行きたいと思います。
有り難うございました。

Posted by: もも | 2010年12月14日 11:01


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。