Q&A(カズ先生からの返信)

2010年12月22日のQ&A」にコメントを寄せていただいた
ももさんへ

典型的なアスペルガー症候群のようですね。
こうしたお子さんは自分の流儀というか、やりたいことや、仕方が決まっていて、
それを変えることがとても苦手です。

第一に、そうした個性が強いという特徴をしっかり受け止めなければなりません。
第二は、他の子どもよりは柔軟ではありませんが、
少しずつその受け入れの幅を広げていくことを目標にします。

パニックを起こさないようにと何でも子どもの気に入るようにすることではありません。
子どもに振り回されるのではなく、できないのではなく学ぶのに時間がかかるのだ
ということを常に心に留めながら育てます。

はじめにゆっくり説明したり、納得させてから始めます。
突然変更したりするのは子どもを混乱させます。
アスペルガー症候群の場合は、あらかじめ言葉で説明したり、
わかりやすい手順や予定を書いて貼っておいたり、図や絵で示すことも大切です。

こうした理解と対応は子どもにとって、一番育ちやすい環境といえます。
教育の場ですが、基本はみんなと同じ場でこうした特性を理解して行うべきです。
ただ、なんでもみんなと同じやり方に従わせるのではなく、
緩める場面もあっていいという考え方が大切です。
がんばったら、少し自由にさせる時間も認めるとか、
一人で落ち着くコーナーにいることを許すとか、子どもと約束をしておいて、
またみんなと一緒の行動に誘うといった方法が効果的です。

こうしてドキドキ支援は必要でも、みんなと一緒にやることをそれほど苦にしない、
ときにはみんなより素晴らしい力を発揮して、
周りから認められ集団が楽しめる子どももたくさんいます。

教育というのはそうしたゆっくりした育ちの場でもあるのです。
支援教室というのは、そうした通常学級での適応を助ける
補助的な場として利用するわけで、
そこにずっといるという形態はあまり好ましいとは言えません。

こうした発達障害系の子どもへの理解と対応は急速に進んできています。
しかし地域差もあるので、学校の先生とこうした対応や指導の在り方について、
あらかじめ話せるといいですね。

2010年12月30日 10:41 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

先生、お返事有り難うございます。
とても参考にさせて頂きました。

また質問なのですが、子供の障害の周囲への告知についてです。

私は専門の先生に診断を受けてから、その内容に関して学校に伝えるようにドクターに言われましたので、学校(担任、学年主任)には伝えました。今の所校長先生と教務の先生までは話がいってるようです。
(私はそれ以外の先生方には今のところはお伝えしないでほしいと学校側に話しました。お母様の意向を最優先します、と学校側は言ってくれました。)

ただ学校側としてはストレートには言いませんが、子供の障害についてクラスのお友達に話してほしいという考えがあるように思います。

そのことを病院の先生に話した所「自分の経験上では、このようなケースの場合だと、せいぜい担任の先生が知っているくらにしておいて、みんなに知らせてしまうのはやめておいた方がいいと思います。それで周りの状況が悪くなったということはあっても改善したということが今までありませんでしたので・・・」とおっしゃられました。

成績が良い分本人のプライドも高く、私もそのことをお友達や親御さん達に打ち明けることの本当の意味、大切さ、の理解に至っていません。また勇気もありません。

先生のご意見を伺えればと思います。

Posted by: もも | 2010年12月31日 12:50


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