新年のご挨拶

あけましておめでとうございます
昨年12月に(財)障害児教育財団から「辻村賞」という賞をいただきました。
この賞は、国立特別支援教育総合研究所の初代所長の故辻村泰男先生の遺徳を偲び、
特別支援教育の領域において特に顕著な功績のあった者や
特に優秀な研究を行った者に対して財団から授与されます。

この辻村先生という方は、わが国の戦後の特殊教育(現特別支援教育)の
制度設計をされた方なのですが、私にとっては、
恩師三木安正先生とともに忘れることのできない方です。
辻村先生は、今から30年以上も前に、軽度の障害児の教育が
これから重要になるという内容の「辻村答申」を出された方なのです。
この政府が出した方針の重要性は、当時、重度の障害への対策さえも
大きく遅れていたこともあって、きちんと理解する人々は多くはなかったと思います。
しかし、今日のLDをはじめ、いわゆる知的な遅れのない
発達障害に対しての支援が大きく広がってきた現状をみるとき、
その洞察力、先見性は素晴らしいの一言に尽きます。

先生は、「中間児」という言葉を使い、
「もしこうした子どもたちへの教育がうまく行くなら特殊教育は必要なくなる」
とさえいっておられます。
まさにインクルーシブ教育の実現です。
当時の文部省のなかに、こんな大胆で、
将来の姿を見きった方がいたわけで、まさに驚きです。

どうしても、自分に関係の深い領域だけを重視する、
視野の狭い考え方に支配されやすい傾向のなか、
LDなどの教育の必要性を必死に訴え続けてきたものとして、
「辻村賞」は、こうした領域が認められたということ以上に、
先生の広く深い見識に光明を見出してきたものとしてほんとうにうれしいことです。
ありがとうございました。

新年のご挨拶とともに、わたくしにとってうれしいNEWSをお届けしました。

2011年1月12日 09:58 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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