知能のはなし

昨年はLDやADHD、自閉症といった発達障害のお話をしてきましたが、
こうした子どもの状態を知ろうとするとき
必ず出てくる心理検査のなかに知能テストがあります。
何回か、この知能と知能テストのお話をしましょう。

カズ先生は長くこの知能テストの開発に関わってきており、こうした心理検査を使って、
子どもたちの知的な発達の状態をできるだけ詳しくつかみ、
その情報を指導にどのように活かせるかを考え続けてきました。

「私たちの教え方でうまくいかない子どもには、その子の学び方で教えましょう」
という言葉を私は大切にしてきました。知能の状態もその子の学び方の一部なのです。

では最初に、知能ってなんでしょう。

多くのかたは「頭のよさ」と答えるかもしれません。
では、頭のよさって? と聞くと、
早く覚えられる。たくさん覚えられる。
たくさんのことを知っている。一度覚えると忘れない。
どうしたらうまくいくか思いつく・・・、なかには人の気持ちがわかる。
だれとでもうまくやっていける。発明や発見が得意。試験に強い…
なんて、いろいろ出てきます。

だいぶ前のことですがアメリカで800人を超える心理学者が集まって
「知能とは何か」について話し合ったことがありました。
その時発表された、大よその方が受け入れた定義は次のものです。

「知能とは一般的な知的能力であり、とりわけ推論し、計画し、
 問題を解き、抽象的に考え、複雑な観念を理解し、
 敏速に学習し、経験から学習する能力を含んでいる」

大切なことは、ものごとを見とおしたり、考えたり、計画したり、
課題を解決する知的な能力であるということと、同じことなら素早さだけでなく、
経験のなかで積み上げていく部分もある能力ということです。

もちろん親から受け継ぐ部分と新たに学びとる部分の総合的な知的能力ともいえます。
最近は、こうした知能のなかでも創造性などは、必ずしもスピードがなくても
じっくり考える中から生まれるということを強調されるようにもなってきています。
正直、親から受け継ぐ部分とより良い環境のなかで
上手に刺激され伸びる部分の両方から、頭のよさは決まってくるということです。

2011年1月26日 09:57 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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