映画に学ぶ(2)「英国王のスピーチ」

4月29日は世界が英国のウィリアム王子とキャサリン妃の
ロイヤルウェディングに湧きました。
バッキンガム宮殿、ウェストミンスター寺院・・・、
ロンドンを訪れた人なら必ず行く場所であり、
私も何度か訪れたことがあるので、とりあえず印象深く感じました。

ところで、GWの5月1日は映画の日、かねてより見たいと思っていた
イギリスの歴史ドラマ映画『英国王のスピーチ』(原題: The King's Speech)、
第83回アカデミー賞作品賞受賞作品、を観たのですが、これが素晴らしくよかった。

主人公はウィリアム王子の曽祖父、エリザベス女王の父にあたる
ジョージ6世の史実による話なのですが、
舞台がなんとウェストミンスターの内部や
バッキンガム宮殿の内側からバルコニーに出る映像などもあり、
グッドタイミングでもありました。

物語は、ジョージ5世には二人の息子デイヴィッド王子(後のエドワード8世)と
アルバート王子(後のジョージ6世)がいるのですが、どちらも将来に不安があります。
兄デイヴィッド王子は、米国人シンプソン夫人とうわさがあり、
弟アルバート王子は吃音がひどく、演説も王族の責務なのでそれが心配なのです。

やがて、デイヴィッドは王位を継ぎますが、世紀の恋というか、
スキャンダルというか、シンプソン夫人との恋を成就するために
王位を投げ出し、アルバートが王位につきます。
アルバートは以前よりさまざまな伝統的な言語治療を受けていますが
ことごとくうまくいきません。
万策尽き、学会でも認められていないオーストラリア人の
言語療法士ライオネル・ローグの私的治療を受けます。
ローグは、王子の問題の根源に、幼少期のさまざまな心理的問題が
あることを見抜き、対等な治療関係のもとで、
さまざまな訓練や、練習を続け、解決を図ろうと試みます。

この実話の舞台化などは、ジョージ6世の王妃エリザベスが、
彼女の生きている間は公にしてほしくない、と許可を与えなかったため、
当時は見送られたという裏話があります。

王位に就くジョージ6世が、ローグと二人三脚で苦手な演説を克服する場面、
第二次大戦のあの対ドイツ開戦演説の場面と、
結構緊張感もあり、それだけに感動的です。

子どものさまざまな困難を理解し、支援を考える立場からも、
同じ目線に立って、人間としての理解のなかから、克服していく場面は、
単なる成功物語を超えた、人間理解の物語としても心を揺さぶられました。

2011年6月 1日 09:36 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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