我慢、がまん、ガマン・・・

大震災の時、子どもたちにあまり我慢をさせないでといった記憶があります。
感情を表に出すことは、むしろ自然な営みですし、それが子どもならなおさらです。
たしかに我慢もひとつの美徳ですし、最近の子どもは
あまりにも我慢が出来ない子どもが多いので、
こんなつらい体験の中で、子どもたちは普段したことのない我慢を
きっとたくさんたくさんしているだろうなと思いました。
でも、我慢をさせ過ぎるとどこかで爆発してしまいます。

発達障害の中でも自閉系のお子さんは、おなじことをしたがるとか、
同じやり方を好むといった特徴があります。
おなじことを飽きずに続けるといったこともよく見受けます。
その点ではとても我慢強く見えます。
でも、自分のいつものやり方が通用しないときとか、
やりなれたことが突然変更されたりすると、
混乱したり、パニックになったりしがちです。

今回の震災の時にも、新しい避難所生活などは
こうした子どもたちはどうしてもなじめなく、
親御さんもパニックを起こすと周りの迷惑になると、
避難所を避け、親戚を転々とするといった人知れぬ苦労をした
という報告をお聞きしました。

自閉症の子どもたちは、ふつう(定型発達という言葉もあります)の子どもたちの
正直で生の姿をそのまま見せているというべきかもしれません。
自閉の子どもたちが特別なのではなくて、どの子もそうしたい、
そうなるのが当たり前なのに、周りに合わせてかなり無理をし、我慢しているのです。

大切なことは、それが当たり前だと思ってはいけないということです。
見方を変えれば、自閉症の子どもたちが過ごしやすい環境は、
すべての子どもたちにとっても居心地がよい環境なのかもしれません。

今回のような震災といった非日常的な困難な事態になると、
とたんに障害のある人、病人、ご老人、そして幼い子どもたちに
耐え難い苦痛が一気に押し寄せてくることを目の当たりにしました。
だからこそ、人を排除する環境でなく、
すべての人を包み込める環境(インクルーシブな環境)を私たちは求めるわけです。

2011年8月10日 09:53 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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