子どもは何を待っているのか

保護者や先生が子どもによく励ましのつもりでいう言葉につぎの4つがあります。

(1)がんばればできるようになる
(2)みんなはちゃんとできるよ
(3)いつかきっとできるようになる
(4)勉強よりもっと大事なことがある
 
私は、確かにその通りだけれど、もっと子どもの心にそって答えてやりたいと思います。
「がんばれ」は誰でもいえます。
でも子どもたちはがんばってもなかなか乗り越えられないと
「がんばれ」は子どもを苦しめる言葉になってしまいます。
子どもが求めているのは、何を、どう頑張ればいいのか
その具体的な手掛かりや手順なのです。

周りのみんなと同じようにやっているつもりなのに、自分だけうまくいかない。
そこに子どもの悩みがあります。
「僕だって精いっぱい頑張っているのに」
結果が求められるのは世の常ですが、途中での努力や時間がかかっても
なげ出さないことも大切です。

専門家の中にも、よくわからないままに「何とかなっていくでしょう」とか
「いつかできるようになっていくでしょう」と
なんとなく曖昧に先延ばしの答を言うことがあります。
子どもの成長は予測しにくいものですし、否定的なことばかり言うのも感心しませんが、
見通しということについてきちんと説明することが専門性ではないかと思います。

また、みんなに追い付こうと、周りから勉強、勉強と
いわれ続けてきた子どもをたくさんみてきました。
勉強で苦しんでいる子どもや保護者に
「人生には勉強よりももっと大切なことがある」と
視野を広げて見ることの大切さを話したいのは山々ですが、
だからといってほんとうに勉強なんてたいしたことではないのでしょうか。
私は子どものつまずきを上手に見つけて、そこを乗り越えさせ
「できた!」「わかった!」とこころから出る言葉を待ちたいのです。

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今年もこれが最後になりました。
十分に皆さんからのお問い合わせに応えられなかったことをお詫びします。
どうぞ、良いお年をお迎えください。

先月、カズ先生のホームページを開設しました。
このブログともリンクさせています。
ご興味のある方は、どうぞそちらもご覧ください。
【カズ先生のホームページ】http://www.u-kaz.com/

2011年12月28日 08:16 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

カズ先生、いつもブログを楽しみに読ませていただいています。
中3の息子は広汎性発達障害と言われています。
知能テストの結果だと、介助が結構必要な人だと言われます。
でも、普通に学級に在籍し、一人でなんでもでき、見通しをたてて行動もできます。
2月には高校の受験もします。

学校の先生は、成績の悪いことばかりを言います。
でも、区の心理士の方から、知能テストで数値が12歳のときよりも随分あがっているし、いろんな、いい意味で奇跡の人だと言われました。
そして、今のままの前向きでひたむきに努力することを続ければ、もっと伸びていくでしょうとも。

カズ先生のおっしゃる通りですね。
具体的に何をどうやればいいかを教え続け、勉強も主人と二人で見ています。

勿論塾にも通っています。
中学校は、全体からみた息子の成績しか評価してくれませんし、ほめてもくれません。
でも、できたことをほめ、やればできるね!とはげますことで、自信がつくのだと思います。
子供は、やはり勉強がわかるようになれば嬉しいし、それが自信につながります。
学校現場では、どうしてそれがわからないのでしょうか?
正直、公立の中学の先生方は駄目だと思っています。
発達障害に対して興味すらないように感じられます。

Posted by: k | 2011年12月29日 18:36


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