保佐制度について

全国にLDの親の会がありますが、一番古い歴史を持つのは
名古屋の「かたつむり」という会です。
その親の会が本年30周年を迎えます。
設立1周年、10周年、20周年と、節目の度に呼ばれ今年は4度目です。
10年ひと昔といいますが、あっという間に30年たってしまいました。
当時のことがありありと目に浮かびます。
当時、LDはほんの一部の人しか知りませんでした。
こうした子どもたちの支援の扉を開けたのは保護者の方たちだったと思います。
私たちもそのお手伝いをしてきました。

その頃、小学生だった子どもたちも今はもう立派な大人です。
結婚してお子さんを持っている方も何人かいますが、独身の方も多いようです。
親御さんも高齢化し、なかには親亡きあとどうしたらよいか
という悩みもよく相談されます。

保佐(ほさ)という言葉があります。
保佐についての法律的説明は、
「精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分である者について、その判断力の不足を補うこと。成年後見制度の一つで、家庭裁判所の保佐開始の審判により、保佐の事務を行う者として保佐人を付すとの審判を受けたものを被保佐人とよぶ。」
つまり、大人になった支援の必要な人には、
家裁の判断で保佐人を付けることができるのです。

私と関わりのあったLDの青年が、今年に入って保佐申し立てをしました。
家裁調査官に被保佐人である彼が、お金の管理をしたり、
生活上の相談にのってくれたりする人を選ぶわけです。
「誰か頼みたい人がいますか?」と尋ねられた彼は、
お手伝いに行っている教会でたまたま私と同じ大学を今年卒業した方がいてその方か、
妹に頼みたいと答えたそうです。

結局、母親がその役割を担うことになりましたが、母親にしてみれば
当然自分の名を挙げるとばかり思っていたので非常に驚いたそうです。
常に母親べったりだった彼が、いつまでも親に頼れないと自覚して、
自分より若い人を頼りにしたことに驚いたわけです。

安心して子どもを任せられる学校、安心して歳をとれる社会、
成年後見制度もこれから非常に大切なものになっていくと思われます。

2012年8月 8日 09:24 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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