世界に広がるLDカミングアウト

昨年の暮れ、イギリスの画家マッケンジー・ソープさんが来日し、
そのチャリティーレセプションが台場のホテルグランパシフィックで開かれました。
ソープさんはディスレクシア(読み書きの学習障害)でありながら
世界的なアーティストとして活躍している方です。 

先月、映画監督として有名なスティーブン・スピルバーグさんが
自分にはLDがあり、それが原因で子ども時代にはいじめられていたと
インタビューでカミングアウトしたニュースを紹介しました。
自分の得意なことを大切にして、仕事面でも成功したと
LDの子どもたちにもエールを送ってくれました。
世界にはこうした発達障害を持ちながら活躍している人々が大勢います。

私は、ソープさんが繰り広げる「愛を運ぶ人キャンペーン」を
長くお手伝いしてきたご縁があるので、今回は彼のことを紹介したいと思います。

ソープさんは幼いころからディスレクシアで苦労し、簡単な単語も書けず、
先生には「なまけ者でアタマが悪い!」と叱られ、
友達にもそのよう見られ一緒に遊ぶことさえ出来ませんでした。
ディスレクシアは学習障害のひとつで、知的には普通の子どもと変わらないのに、
読み書きに関してだけ困難を示す症状で、
彼は38歳の時、初めてそのことを知ったそうです。
つらい時期を乗り越え、20歳で美術学校へはいってから画家の道が開け、
2000年にはイギリスの画廊組合1,700社から
ベストセラー・アーティストに選出されました。

ソープさんはアメリカ、イギリス、オーストラリアなどの
各地の慈善団体と協力して絵画展を開くとともに、
ハンディキャップを背負った子どもたちに自らの体験を通して、
いかに逆境と戦い成功を収めることができたかを語りかけます。
子どもたちは彼がディスレクシアと経済困難をいかに克服したかを知り、
彼の成功によって自らの逆境を克服する希望を見出すことができるのです。

こうした記事を書いていましたら、さらに新しいニュースが飛び込んできました。
アメリカ、モンタナ州立大学の名誉教授でアメリカ国立自然史博物館の副館長で、
恐竜博士としても有名なジャック・ホーナー博士が
LDであることをカミングアウトしているそうです。

彼の言葉によれば、地層を見ているとそこにどのように恐竜が埋まっているのか
イメージできるのだということです。
こうした特殊ともいえる才能は、みんなができるあたり前のことができない
という不思議なバランスのなかに生まれることも多いようです。

博士は映画『ジュラシック・パーク』のテクニカル・アドバイザーで、
主人公アラン・グラント博士のモデルでもあり、
スピルバーグつながりとしても興味があります。
よい意味で類は類を呼ぶのでしょうか。

2013年1月23日 09:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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