日本の2E 教育はどうなっているのか

発達障害という特徴と知能が非常に高いという二つの特徴
(Eはexceptional:逸脱という意味)をもった子どもたちを
「2E (ツー・イー)」と呼んで、特別な教育プログラムで育てる大切さを
このブログでも紹介してきました。
2010年12月15日「ギフテッドから2E(ツーイー)へ」

先日一人のお母さんからこのようなご相談ありました。(要約してあります)

『こんにちは、2Eを知って初めて中学生の息子の言動や症状に納得できました。でも息子の学校はもとより、その後2Eへの理解、支援が変わったでしょうか? 実感はないのですが‥。』

欧米では、知的発達の遅れた子ども(知的障害児)だけでなく、
知能が非常に高い子ども(ギフテッド)も特別なプログラムで教育する
という考えがもともとありました。
それが「2E」という新しい名称で登場し、放送大学でも「才能教育」という名前で
取り扱われていることを扱いました。
さて相談の続きです。

『どの本を読んでも当てはまらない我が子に悪戦苦闘しながら、もうすぐ高校受験です。
 公立の有名進学校へ受験します。一応合格は確実の成績ですが‥。小学校の時から、勉強はほとんどしません。特に、数学については、授業を聴かず、しゃべっているか、寝てるかでした。塾にも行きません。でも、いつも高得点で、嫌われていました。先生方も随分不愉快な思いをされていたようです。(中3からは、目を開けて寝ているか、別のことを考えているそうです。)』

学校では、不思議がられることが多いです。
特に「できるのにちゃんとやらない」という言葉で子どもは傷ついていきます。
もてる力を持て余している姿、そして今の理解と環境が
このお子さんに合っていない様がありありと見えます。
 
『学校ではそれなりにできるし、本人は高い望みはもっていないので、受かれば良いと思っているようです。トラブルの連続、まるでエイリアンを育てているようでした。どうしてこうなのと悩みながらも、その反面、この才能をのばせないかとも思いました。でも、トラブルの連続につぶれそうで、なんとか生きていますという感じです。高校になったらどうなるのか、また問題を起こして、退学になるのか‥。どう支援をうけられるのか? 義務教育が終わることに不安で、悩みはつきません。』

長年こうした子どもたちを見てきて、私自身、理解と対応、
そして教育システムの進展に一生懸命取り組み、行政側にも少しずつ理解者も増え、
変化してきたことを実感しています。
一方で、それでもまだまだ理解されていないことも痛感します。

一つ情報を提供します。
「Do-it Japan」という東京大学の先端科学研究センターでのプロジェクトです。
私の信頼するすばらしい先生方が取り組んでおられます。
毎年、全国から障害のある子どもたちを募集し、彼らの特性を理解して伸ばし、
将来、社会のリーダーとして育てていこうとするプロジェクトです。
高校生・高卒者プログラム/小学生プログラムがあります。

Do-it Japan 2013 参加者募集:2013年4月29日~5月7日
お問い合わせは http://doit-japan.org/

2013年3月 6日 09:18 | | コメントを読む (3) | コメントを書く


コメント

 2Eについて、返事をくださりありがとうございます。気にして頂き、理解して頂き、とても救われた気持ちになりました。また、情報提供も大変参考になりました。
 本日は、県立高校の合格発表がありました。合格です。不安は一杯ですが、挫折を繰り返しながらも、ここまできた息子をほめてやりたいと思います。
 いつか、胸をはってカミングアウトできる大人になれるよう、頑張っていきます。

Posted by: そらまめくん | 2013年3月18日 15:19


現在高3の息子の事で悩んでコチラにたどり着きました

息子は多動を伴う高機能自閉症で現在はADHD治療薬を服用しています

興味を持ったことには記憶力が良く、授業を聞くだけでノートも取らない数学と物理は特別に出来ます
その一方英語と国語はダメです

本人は数学しか取り柄が無いので大学には数学を使って入るしかないと分かってはいます
高校で理数科に進みましたが、現在は心底数学が嫌いになってしまいました

数ⅠAでは因数分解等で未だ楽しい所はあったけど
数ⅡBⅢCは単純で簡単なのに計算だけ面倒で楽しくない、と
息子にとっては数学は単純労働と同じ様です
高校数学の範囲が終了して演習になったら、成績別に分けられた数学のクラスでは
少しは楽しくなるかと期待していたようですが
そこでする問題が簡単過ぎて週7時間ある数学の時間は退屈で地獄だ、と

簡単過ぎるのが原因かとも思い、数学の担任と相談して息子用に
通常の演習問題が終了した後のチャレンジ問題を用意して貰いましたが
これも簡単だし退屈で、量が有るから面倒が増えただけ、と言います

中学の数学が退屈だと言った時に高校の数学は楽しいかもしれない、と母が言ったけど
やっぱり高校の数学も退屈で面白くなかった、
大学に入って同じような事になったら嫌だから、もう高校で数学はやめる、と言い出しました

高校の数学や物理の担任の先生たちは
息子は特別に飛び抜けて出来て、これだけ出来る子は滅多にいない、と仰って下さいます

自閉症なので一度思った事は拘ってしまい修正出来ません

本当に数学が嫌いなら大学で数学から離れるのは良いと思いますが
物心付いた頃から、息子は本当に算数が好きで、中学に入る迄は一日中数字で遊んでいました

現在高3なので
受験に向けて、大学で数学物理から離れる事を優先して進路を選んでいる息子に
大学で数学や物理をすると楽しい事があるかもしれないよ、
と言っても「ママは知らないのに無責任」と言われます

何処にも相談出来ません
息子の自慢をする母だ、と思われてお互いに嫌な気分になるだけなので


Do-it Japan、こんな風に相談出来る所がある、と教えて頂きありがとうございます
何処にも行けない、と悩んでいましたが希望が出て来ました

Posted by: みこ | 2013年6月 6日 11:29


 大変ですよね。なかなか、理解されず、相談できる所も、理解できる方もなかなかおられないのが現状です。
 また、良い所を紹介されても、息子には自分自身の問題については、いっこうに理解しようとしません。本人は、毎日が楽しいようです。せっかく紹介してくださった所も、変化に敏感な彼は抵抗して、全く受け付けようとしません。

 昔から天才紙一重といいますが、その紙の上を歩いているようです。たくさんの偉人達が大きな功績を残してくれていますが、今と環境が違ったと思います。

 今は何でもある世界。将来を予測できず、一瞬一瞬を楽しむ傾向にあるADHDの息子には、魅力的なことがたくさんあります。特に、スマホは彼の思考を刺激する麻薬のようなものです。

 高校に入学してからは、パズドラをしながら、数学の課題をしています。そんな姿に、「すごい」という方もいますが、社会人に許されることではありません。
 
 パズドラやラインに支配され、学校も行けなくなる日が来そうで怖いです。
スマホには時間制限がかけられません。高校生モードをかけて制限しようとしても、4桁の数字のパスワードは簡単に解読してしまいます。話し合っても、すぐにルールは壊して行きます。解約も考えますが、たぶん学校へ行かなくなると考えられます。

 パズドラを無制限にしたくて(帰宅後11時すぎまでしているのですが‥)、やめるようにいうと反抗します。毎日そのやり取りの中で、暴言を吐かれ、時には戸や壁を蹴られ、脅され、もうあきらめようか、やっぱりこれが障害なんだ。
と思い知らされる日々です。
 息子は、リタリン、コンサータ、新薬、リスパダールなど服用していた時期もありますが、逆きれが起きるようになり、今は何もできない状態です。

 辛くて、相談しても、進学校のハイクラスに在籍しているので、息子は勉強をしなくてもできる。本当はちゃんと勉強もしているんだわ。贅沢な悩みよ。などと言われ、結局浮いてしまいます。 

 高知能というギフトを与えてくださったことに感謝しないといけないのですが、間違えば、エイリアンを育てているようで、不安で心がおれそうです。

 お隣、韓国ではスマホを国をあげて、制限を検討しているようです。日本も現状を把握し、早く対策をとってほしいです。  男児にはADHD傾向の子供は多いと思います、スマホは麻薬と同じほど怖いものだと思います。麻薬と同じで物理的に制限をしないと、中毒になる子供は続出すると思います。

 とても疲れているのに、聴いてもられる人もいなくて、思いを書いてしまいました。まとまりがなくすみません。

 私は、日々安らかな日が送りたい。普通の会話し、些細なことで笑いたい。
でも、それができないのが、2Eの息子です。

 普通であることが、どんなにすごい能力で、素敵なことか、普通の人は気づいていません‥‥。

 小さい時から、普通がわからない息子と、普通を求める私との戦いです。もし、息子が2Eでなければ、求めなかったと思います。
 しかし、知能が正常で責任能力がある息子が、この社会で生きていくためには、感情で理解できなくても、社会の普通を、ルールを教えていかねばと思っています。

 

Posted by: そらまめ | 2013年6月18日 11:39


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