よい支援システムは利用しやすく効果がなければ支援の名に値しない

特別支援教育という名称に変わって6年、「通級による指導」制度のなかで
正式に発達障害のある子どもを支援するということが正式に決まって7年経ちます。
私としては地域格差はありますが次第に理解の水位は上がってきていると実感しますが、
それでもまだまだ不十分です。
 
これまでやってこなかったからできないとか予算がないからできないではなく、
住民、国民のためによりよいモデルを、住みやすい地域を、
という考えが増えていることも確かです。

先月「心理職の国家資格化」という公開シンポジウムがありましたが、
わたしがシンポジストとして最後に結んだのは次の言葉です。

 ◆子どもたちの心を育てる学校を!
 ◆人々が生き甲斐をもって働ける職場を!
 ◆人々が安心して歳をとることのできる社会を!

「私の子どもの学校は、私の町は、私の地域は、私の県は遅れている」
という言葉はどこでもよく聞きます。
この学校、この地域・・・でこんなふうにがんばっているという
ご様子を聞くことは大変参考になります。

でも、発達障害は法律的にも認められ、特別支援教育のシステムも
徐々に拡大してきたとはいえ、やはり支援のリソースが少ない
という感想は実態を反映していると思います。

いつも思うのですが、法律は最高の状態を保障するものではなく、
最低のラインを示すものであり、その状態からいかに引き上げていくかだと思います。
最低のラインなどとひどいことを書きましたが、
それが示されることも重要で、なければ何も保障されないということになります。

そんなわけで、支援のシステムを必死に作っていこうと皆さんと頑張っているのですが、
システムや制度ができても、
「よい支援システムは利用しやすく、効果がなければ支援の名に値しない」
ということを、次に思います。

ちょっと固い話だったかもしれませんが、皆さんのお子さん、
そして家族の皆さんが少しでも幸せになることは、
すべての子どもたち、人々が生きやすい社会になることだと私は思っています。

2013年4月17日 08:43 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

中1女子、診断は、書字障害の母です。
本人には告知済みで、中学の入学前に、聴覚記憶の弱さや、注意が続か
ない事、ノートを取る事の補助とし、本人の希望で、ボイスレコーダー、デジカメ、電子手帳の持ち込みを希望しました。

しかしながら、学校側からの許可は下りませんでした。

市の機関に相談したり、療育機関にも相談しましたが、「中学は、そういうところだから」と、言われました。

法律で支援をしないといけない事は、学校側は知っているはず、
TVで機器の支援が写るのは、小学校ばかりですね。

思春期の子供が集まる場で、機器の導入
の難しさも重々判っていますが、集団行動に目が行き過ぎて、個を尊重し、認め合う中の集団行動と言った、小学校で常に行われていた事と、真逆の状態に、機器の導入云々が無くても、本当に悲し気持ちです。

学校に機器の持ち込みを依頼するとき、親としてクラスメイトに色々と言われないかと、悩んでいましたが、子供から「だって、治らないんだから、出来なくて言われるより、色々使って、出来るようになりたい」と、言われたからです。

現時点で、何処に話を投げ掛けたらいいのか?八方塞がりです。

気になる子供と言う事で、とても丁寧にわが子を見てもらえてる事も知っています。だからこそ、親としてと言うより、人として、学びを諦める子供を学校が作っていくのをみたくはないです。

Posted by: まま | 2013年7月 6日 02:17


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。