リソースの利用

リソースといっても食べ物ではありません。
「資源」というのが本来の意味ですが、
米国にはリソースルームという教室があります。
子どもたちを指導する教材教具などの「資源」のある部屋から始まりました。
それを上手に利用するための指導する専門の教師を
リソースルーム・ティーチャーといったのですが、
さまざまな困難のある子どもの指導や教材について相談に行くうちに、
そこに子どもを連れて行って指導を受けるといった通級指導の歴史があったようです。
さしずめ、わが国の特別支援学級や「通級による指導」教室に近い存在です。

米国でのリソースルーム・ティーチャーは一般の先生が大学院などで
そうした特別な教え方を学んで資格を取るので、
「先生の中の先生(ティーチャー・オブ・ティーチャーズ)」
とさえ呼ばれることがあります。
通常の学級の先生に指示を出すこともあります。

リソースという考え方はとても大切です。
親として子どもに直接しなければならないこともありますが、
子どもの周りにあるリソースについての知識をもっと豊かにし、
それを賢く利用するということは親の仕事です。
教材教具だけでなく、信頼できる先生や相談者、よい専門家などの人、
またそうした機関や場についての知識もすべてリソースなのです。

よく「私の地域には何もない」「うちの町や市は遅れている」という声を聴きますが、
そうしたリソース環境はどんどん良い方向へと変わってきています。

そうしたリソースを探し、求め、育てていくということが
地域を豊かにすることでもあるのです。
カズ先生は今、心理職を国家資格にするための運動のお手伝いをしています。
そして、そうした専門家を育てる機関として
4月1日に心理研修センターを設立したのですが、
その設立記念フォーラムで「提言」という役をいたしましたが、
その最後をこんな言葉で結びました。
2013年4月17日のブログにも書きましたが、もう一度書いておきますね。

◆子どもたちの心を育てる学校を!
◆人々が生き甲斐をもって働ける職場を!
◆人々が安心して歳をとることのできる社会を!

これは発達障害のある子どもたちだけでなく、すべての子どもたち、
そしてすべての人々が求めていることです。
私たちはそのために必要な内外のリソースを豊かにしていくことが
何よりも必要だと考えています。

2013年5月29日 08:46 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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