中学生のお母さんからのご相談

中学1年生の女の子のお母さんからのご相談です。
よくあるケースなので概略をお伝えし、私のお答えも載せます。

【ご相談】
書字障害という診断をもつ中1女子の母です。
本人には告知済みで、中学の入学前に、聴覚記憶の弱さや、注意が続かない事、ノートを取る事の補助とし、本人の希望で、ボイスレコーダー、デジカメ、電子手帳の持ち込みを希望しました。

しかしながら、学校側からの許可は下りませんでした。
市の機関に相談したり、療育機関にも相談しましたが、「中学は、そういうところだから」と、言われました。

法律で支援をしないといけない事は、学校側は知っているはず、TVで機器の支援が写るのは、小学校ばかりですね。

思春期の子供が集まる場で、機器の導入の難しさも重々判っていますが、集団行動に目が行き過ぎて、個を尊重し、認め合う中の集団行動と言った、小学校で常に行われていた事と、真逆の状態に、機器の導入など無くてもといわれ、本当に悲しい気持ちです。

学校に機器の持ち込みを依頼するとき、親としてクラスメイトに色々と言われないかと、悩んでいましたが、子供から「だって、治らないんだから、出来なくて言われるより、色々使って、出来るようになりたい」と、言われたからです。

現時点で、何処に話を投げ掛けたらいいのか?八方塞がりです。
気になる子供と言う事で、とても丁寧にわが子を見てもらえてる事も知っています。
だからこそ、親として、と言うより、人として、学びを諦める子供を学校が作っていくのをみたくはないです。


【カズ先生のお答え】
「障害者差別解消法」が可決成立したことをこのブログでもお伝えしました。
障害のあるひとの本当の力を出させるために支援をすることこそ
合理的な配慮だということを私たちは学ばなければなりません。
法律なんて日常の生活とはあまり関係ないと思いがちですが、
障害児・者を取り巻く社会環境は大きく変化してきています。

身体障害の場合、視覚に弱さのある子どもに「どうして見えないの」とはいいません。
聴覚に弱さのある子どもにも「どうしてちゃんと聞かないの」ともいいません。
足の不自由な子どもに「みんなと一緒に走りなさい」ともいいません。

発達障害の多くの子どもの困難は「見えにくい、理解しにくい」特徴があります。
モバイルやタブレットは、彼らの認知能力の部分的弱さやバランスの悪さを補い、
内側にある力を発揮させる可能性があるのです。
視覚に配慮の必要な子どもの眼鏡や点字、
聴覚に配慮の必要な子どもの補聴器や人工内耳、手話、
肢体不自由児の車いすや様々な補助具を使うことを問題視する先生がいません。
発達障害のある子どもにとってのコンピュータなども同じことなのに
どうしてそれがわからないのでしょうね。

同法では、障害者への合理的配慮および差別禁止を法制化しています。
鉛筆やペンでの書字が困難な学生に対して、
授業や入試へ参加するための代替手段を認めないことは、
同法の差別禁止および合理的配慮の否定に抵触しますし、
さらに、本人が申請する代替手段の利用について、
学校側は検討する義務が発生するわけです。

2013年8月 7日 09:02 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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