ユニバーサルデザイン

近年、「ユニバーサルデザイン」といった言葉を目にすることが多くなりました。
障害のある人や高齢者のために階段でなく、スロープを付けたりする設備を「バリアフリー」と言ったりすることもご存じでしょう。
最近は学校でも「授業のユニバーサルデザイン」を真剣に考える先生方が大勢います。
カズ先生も、8月にそうした先生方の研究集会で「ユニバーサルデザインへの提言-インクルーシブ教育と発達障害から-」という題で講演をしました。

1974年、ユニバーサルデザインを提唱した米国ノースカロライナ州立大学のロン・メイスは、ポリオ(小児麻痺)にかかって車椅子を利用するわが娘の教育からこの概念を発展させました。
メイスは、それまでのバリアフリーの概念に代わる「できるだけ多くの人が最大限に使いやすい製品、建物、環境、空間などを、美しくデザインすること」とユニバーサルデザインを定義したのです。

ところでこの「ユニバーサルデザイン」とこれまで使ってきた「バリアフリー」とは違いがあります。
「バリアフリー」は、障害のある人や高齢者にとって障害となる物や環境を取り除く。
つまりバリア(障壁)を取り除き、健常者との生活上の差別を無くしていくことを目的とする考え方です。
これに対し「ユニバーサルデザイン」は、「より多くの人が使いやすい」ことを基本姿勢としています。
すべての人に使いやすいことは、高齢者や障害のある人にも使いやすいという考え方なのです。

「授業のユニバーサルデザイン」から教えられることは、支援教育にあっても、よいカリキュラムや授業プログラムは、どの子どもにも共通しているという考え方が基本にあります。
このことは、支援教育を担当できる先生は、通常の子どもたちの教育に当たっても、教え方の上手な先生であるということでもあるのです。
言い換えると、障害のある子どもを理解し、教えることのできる先生は、すべての子どものニーズを大切にする指導のできる先生だということにもなるのです。

2013年10月16日 09:52 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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