ワーキングメモリーの話

カズ先生の本業のひとつは、知能検査の開発なのですが、この世界でも「ワーキングメモリー」が人間の知能の大切な要素で、近年、それが学習の習得や定着のカギになっていると考える先生方がたくさん増えてきているということです。

実は、歳をとってくると、いくつかのことをやろうとすると、途中で前にやっていたことを忘れてしまうことが増えてきます。
出かけるときに財布を探し、次に鍵を探し・・・。
つまり、財布を探している途中で、「そうだ!鍵を見つけなけりゃ」と思うと、せっかく財布を見つけても、それを傍らに置いたまま鍵を探しはじめ、結局、財布はそこに置きっぱなしというようなことです。
これはまさに「ワーキングメモリー」が弱くなってきたことの証拠なのです。

「ワーキングメモリー」は、短い間情報を蓄えておく記憶なのですが、情報を保とうとする間に別の情報処理を行うところに特徴があります。
つまり、ワーキングメモリーは同時にいくつもの情報処理を行うときに働きます。

ワーキングメモリーの機能が低下すると、眼鏡や鍵を使った後すぐその置き場所がわからなくなったり、長い話をしていて話の筋が分からなくなったりすることと関係します。

ワーキングメモリーは、生活の中の頭の中に「簡単なメモを書く記憶」ともいわれます。

こうしたワーキングメモリーは歳をとるとどんどん衰えていくものなのですが、子どもでもこうしたワーキングメモリーが相対的に弱い子どもがいます。

いっしょうけんめい勉強をしてもなかなか大切なことを整理して覚えられないのです。
ワーキングメモリーの弱さは最近の知能検査類では、かなりはっきりと測定することができます。

そうした場合には、何度も繰り返すより、整理して覚えさせたり、意味づけて覚えさせたりする方法でこうした弱点を補っていこうとする支援が有効だといわれています。
ただ「がんばれ、がんばれ」と励ますよりも、その子どもの学び方の特徴を掴んで、その子どもにあった支援を与える方が有効だというわけです。

2013年10月30日 09:03 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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