Q & Aから ASD/ADHDの診断を受けています。薬を飲むことへのアドバイスを!

仕事柄、全国を回って講演する機会があります。
講演の最後にQ & A に時間を設けることが多いのですが、保護者の方から切実なご相談の質問を受けます。
そうしたやり取りの中から、多くの方に共通するQ & Aをお届けします。
(匿名を希望される場合もあるので、ケースには多少手を入れてあります。)

Q:最近、ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠陥多動障害)の診断を受けました。主治医の先生から薬を勧められましたが、まだ小さいので薬を飲ませることに不安を感じます。薬を使った方がいいのかどうか、アドバイスください。(小学1年生男子)

A:どんな薬も副作用(薬を飲むことによる、期待した効果以外の影響)の無い薬はありません。
ただその影響が、必要な効果と副作用とのプラスとマイナスで判断するわけです。

この判断こそが医者の仕事なのです。

まず、信頼できる良い医者を選ぶことが最初の仕事です。
地域での親の会や学校でもこうしたお子さんのコーディネーターなどをしている先生は、こうした情報を持っている可能性があります。
薬の効用をていねいに説明したり、飲んだ影響がどんな具合かをよく聞いてくれる医者は、よい医者の基本条件です。
薬の効果は子どもの発達の時期によっても変わります。

私の経験では、こうした専門医の指示に従えば、副作用は心配いらないケースがほとんどだということです。
特に、ADHDの場合には、そう診断されたら一度は薬の効果を確かめることは、世界中の文献が薦めています。

これまで私が関わった子どもたちの保護者のなかには、「薬と出会わなければ、私は子育てに疲れ果て自殺していたかもしれない」と話してくれた方が何人もいます。
ADHDの多動性は小学校の中学年以上になると、表面的には比較的落ち着いてくるといわれます。
それは成長のせいかもしれません。
もちろん、行動的には落ち着いてきても、集中力にむらがあったり、離席は減っても長く集中できなかったりということは続きます。

また子ども自身が薬の効果を認め、薬に頼るということもないわけではありません。
薬は学習の体制を整える働きがありますが、薬によって頭がよくなるわけでも、勉強ができるようになるわけでもありません。
つまり薬を飲んで、勉強をする体制が整ったところで、何を勉強するかなのです。
ここに医療と教育の共同の大切さがあるわけです。

というわけで結論的に言えば、信頼できる医者の指示のもとで、薬が効くかどうかを確かめることは、本人と保護者にとって、ぜひ一度は試してみるべきだということです。

2014年2月 5日 08:44 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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