Q & Aから 特別な支援を受けることを拒否する保護者に対しての対応は?

先日、ある市で講演をした折にいただいたご質問です。
どこでも共通して受けるご質問なので記事にしてみました。

Q:特別な支援を受けることを拒否する保護者に対して、どう対応すればよいでしょうか?

A:この答えは簡単ではありません。
子どもの長い生涯を考えると保護者には誰よりも分かってもらわなければならないという強い思いがこちらにはあります。
つまり、子どもさんの発達状態と教育状態を客観的に理解してもらうためにはどうすればよいかということです。

その前提として、伝える方(心理の専門家あるいは教師)が保護者からどれだけ信頼されているか、また、子どもを取り巻く状況についてどれだけ十分な知識と情報を持っているかがあります。

答えには、一般的なものと、その子どもや家族についてのものとの両方があることも大切です。
抽象的な質問には抽象的にしか答えられないこと、具体的に一つ一つ順序を追って応えていくしかないことにもどかしさを感じることもあります。

この質問は、先生や心理の方からですね。
保護者の気持ちとすれば、「なんでもない」「そのうち目立たなくなる」と言って欲しいという願いがあるかもしれません。
決定的な、一人で背負いきれないほどのたくさんのことを言われたくないという気持ちもどこかにあるかもしれません。

その気持ちを感じながら、子どもの長い将来に向けて、今、なにをすればよいのかを答えたいと思います。
これからできるだけ一緒に考えていくという態度も大切です。
どうしてわからないのかなと思える親でも実は、わかっているからこそ今、わかりたくないのかもしれません。

心理では一緒に添っていくという言葉があります。
ただ、親の気持ちを傷つけてはいけないということばかり考えて、あいまいな先延ばしの言葉を述べるのは本物の専門家とはいえないのではないでしょうか。

添っていく覚悟があるからこそ、しっかり伝えなければいけない、その見極めができるのです。
その答えの背景には、いつか親がいなくなる可能性も考え、子どもの自立と社会参加の力をどう育てるかを子育ての原点に据えるということです。

保護者の方も、こうした信頼できる教師・相談者・専門家を見つけることが、子どもに対する仕事なのかもしれません。

2014年3月 5日 08:56 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

始めまして。現在4年生の娘の事で色々調べていたらこちらに辿り着きました。
娘は漢字がとにかく覚えられなくて、いま全教科にその事が影響しつつあり、本人にはとても辛い状況です。が、言葉の教室の先生方や担任の理解がありなんとかやっていけてます
本当は特別支援学級に入りたいのですが、この度の発達検査での数値が高く、無理だと言われました。
一斉授業にはついて行けてないのに、どうすれば良いのか困っています。

Posted by: くんくん | 2014年3月 6日 09:56


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