問題から課題へ

発達障害の疑いがある場合、学習や適応面でその子どもに必要な配慮指導をしなければならないことはもちろんですが、保護者への理解や了解のもとに、気になる行動があれば、正しい理解と対応をすることが何よりも大切です。
小1プロブレムの言葉もあるように、入学時には解決すべきたくさんの課題があります。
発達障害のある子どもを見ていますと、小学校の3年生までに最初の支援が必要な子どもが多いように思います。
この段階で支援することによって、子どもはよりよく成長を遂げ、二次障害(不適切な対応によって、本来、受けなくてよいストレスや負担から不適応な行動をしてしまう)を避けることもできます。

学校や教室では、ある子どもの不適切な言動が目立つと、それを「問題行動」として指摘する場合があります。
例えば、友だちに乱暴な行動を働いたり、仲間とのトラブルが多かったりするときです。
そうしてその「問題行動」が目につくと、本人に注意したり、叱ったり、なんとかその行動をやめさせようとします。
それは教室では教師として当然の指導でしょう。
しかし、そうした注意や叱責は意外と効果なく、続きやすいのです。

本人のストレスもさらに高まり、傷ついていきます。
「問題行動」はいろいろな原因が絡まっての最終的な結果と言えます。
それは「問題行動」であると同時に、本人や周囲が理解と支援の必要性を訴えている「課題行動」とみるべきです。

表面化した問題行動だけに着目するのではなく、その原因の根を探り、改善しなければ、ほんとうの解決には至りにくいのです。
「問題行動」を減らそうとする直接的な指導が、子どもを仲間から一層浮き上がらせ、いじめの対象としてしまったケースさえあります。
ここに、見過ごし手をこまねいてきた結果としての「問題行動」と、支援をする課題がそこにあると捉える「課題行動」いう捉え方の決定的な差があります。

もう一度、「問題行動」は本人だけの問題ではなく、指導する側にとっても、その原因の解明やそこまでの道筋を見つめ直す必要のある「課題行動」ととらえるべきであることを繰り返しておきましょう。

2014年5月28日 09:01 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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