私たちは何をリスペクトしなければいけないか

長い臨床活動を重ねてきたなかで、今、私がいえるのは、私たちのような専門家は、現場の教師をまずリスペクトしなければいけないということです。
私たちは専門的知識や情報という意味では、現場の先生方よりも少しだけたくさん、そして、少しだけ早く、新しい知識や情報に触れる可能性があります。

しかしその知識や情報を机上ではなく、実際に応用する主体は現場の先生方です。
しかも、毎日、毎週、毎月、たくさんの子どもたちと接しながら、それを実践に移しているのです。
この日々の活動のなかで絶えず試し、実践するということは想像以上に大変なことなのです。
言葉ではなくその実践のなかから、真実なものが試され残ってくるのです。

同時に、現場の先生方は、子どもの親をリスペクトしなければなりません。
親はクラス替えも、学年によって、あるいは進学によって自分の子どもから卒業することはないからです。
近年、クレイマーと称されるような親も目立ってきました。
教師と親の信頼性が失われがちになると一層そうした現象も増えてくるようです。

しかし、子どもが自立し社会参加するその日まで、親業は続きます。
親の圧倒的な責任の重さが、時には強い言葉や態度として表に出てくるのかもしれません。
教育相談などに関わっていますと、親が本当に理解し、先生方との共通認識のなかで、その子どもの明日を一歩一歩考えるようにならないと事態の本質的な解決はないということを思い知らされます。

そう考えると、親のその責任の在り方の重さをリスペクトし、批判や理解の無さを嘆くのではなく、理解しあえるまで粘り強く付き合っていかなくてはならないと思うのです。
批判や対立からは何も生まれません。
その意味で、まず親をリスペクトし、子どもの明日を同じ目線で考えていくことが解決につながるわけです。
一緒に考えることが一番の近道であり、効果的な手段であることを求め続けなければならないと思うのです。

私が学んだ「リスペクト」は、今このような形で、表現できるわけです。
余計なことですが、夫婦でも友人でも、お互いにこのリスペクトする気持ちがどこかにあってこそ深い絆で結ばれるのではないか思っています。

2014年10月15日 09:23 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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