合理的な配慮とは リーズナブルの意味するところ

昨年の12月、「障害者の権利条約」が国会を通り、本年2月19日から実効されています。
日本の批准は世界で141番目とのことです。
教育に関する規定としては次の二つが大切です。

◇ インクルーシブ教育制度(inclusive education system)
◇ 合理的な配慮の提供(reasonable accommodation)  

インクルーシブというのはすべてを包み込むという意味で、障害とか、病気とか、さまざまな理由で、人間を排除してはならないということです。

今日、お話ししたいのは2番目の合理的配慮のことです。
「合理的」は英語ではリーズナブルといいますが、間尺に合っている、つまり、その人に適した配慮がなされているという意味です。

合理的な配慮の提供こそ、その子どもにとって最も大切なことなのです。
その配慮には、法的な義務として直ちに実行に移さなければならないことと、その実現に向けてできるだけ可能な努力をしなければいけないこととの二つのレベルのあることを知らなければなりません。
どうしても、両者、特に後者を直ちに実行に移すべきだと考えてしまいがちですが、理想的な考えもそれを実際に実現するためには、時間と手立てが必要なのです。

むしろそれをお互いに知恵を出し合い考えていくその過程こそが理解と発展なのです。
実現へのゴールをめざし、どのような手順で進めることが一番良いのかを必死に考えていかなければならないのです。

一方的な要求や対立は、かえって実現を遅らせます。
よく経済的な理由を挙げて実現の困難さを正当化しがちですが、むしろ「お金の無いときは知恵を出せ」といいたくなります。
そんな理由を簡単に掲げるときは、むしろ、金があっても上手く活かせないことが多いものです。

でも、きれいごとばかり言ってはいられません。
理想を実現する道は、確かに戦わなければならないこともたくさんあります。
法律を作ることも大切ですが、それをうまく運用することはさらに大切です。
そうした場合、個人的な利益ではなく、多くの子どもたちの明日につながる全うな道、まさに合理的というか妥当性がその背景になければならないのです。
リーズナブルという言葉を生活のなかでもっと深く学んでいかなければならないと思います。

2014年10月29日 09:14 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。