TVの無い生活?

夏休みなど、子どもたちとキャンプなどに行くと、もちろんTVなど無くそれは新鮮な体験をします。
TVに替わる日常に無い刺激はそれなりの子どもたちの記憶に残ります。でもしばらくすれば日常の生活が懐かしくなるでしょう。

海外で数年、幼児の子育てをしていたご夫婦が帰国するにあたり、実家で祖父母にあたるご両親としばらく一緒に生活をすることになり、海外で経験したTVの無い生活を帰ってからもしたいとご両親に協力を求められたそうです。
インターネットや新聞などでの情報があれば、つい見っぱなしになってしまうTVは必要ない、むしろないほうが親子の直接接する時間がたくさんあってよいという判断です。
子育てに協力する気持ち十分のおじいちゃんおばあちゃんも、そのご夫婦の気持ちは理解しながらも、大人の文化や流儀を一方的に子育てに持ち込んでも大丈夫だろうかとご相談を受けました。

いまどき、TVの無い生活をしたいなんて、なかなか大胆な子育てだなと思いつつも、子どもを育てる愛情も強く感じます。子育ては親の仕事ですから、親の気持ちは尊重しなければなりません。
こんな相談を受けたら皆さんはどうお答えになりますか。

かつて、TVを見せない生活をしていた子どもが、友だちとの話題についていけなくなり、いじめにあったなどという極端なケースもないわけではありません。逆に、忙しい親御さんがTVを子守代わりにしてみせているというケースもあります。
TVはコミュニケーションという面からは、一方通行で、四六時中つけっぱなしにしているとつい受け身になってしまい、ぼんやりとただ見ている習慣が身についてしまうという報告もあります。

先日、河村元気という作家の「世界から猫が消えたなら (小学館文庫)」という面白い本を読みました。
内容を話すことは、これから読もうという方のために避けたいのですが、この世から自分にとって大切なものを消していく、という物語なのです。
その最初のものは携帯電話でした。日常的に携帯電話を手にしない日はないわけですから、この物語の仮説は新鮮でした。
私たちの生活に広く深くつながっているTVもまったく同じですね。

子育てで大切なことは、もちろん愛情豊かであることは言うまでもありませんが、できるだけ自然にということも、子どもにとっても親にとっても必要なことかもしれません。そのうえで、社会的な存在として、子どもをどう育てるかが課題になります。
TVは子育ての邪魔なものでも敵でもなく、コントロールする存在、子ども自身のTVのコントロール力をどう育てていくのかが課題なのだろうなと思います。
子どもの周りの文化や文明の変化は、いつもこうした課題を親御さんに与えますね。

2015年4月29日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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