Q&Aから その2

前回の高校生の娘さんがLDではないかというお母さんのご相談にご返事を差し上げましたら、当のお嬢さんからご返事がきました。
このブログでは、ご相談があった場合、皆さんにも参考になる貴重な事例については、ご本人が特定されぬよう守秘義務に配慮しながら記事にすることをお断りしてきました。


【ご本人からのお手紙】
ご相談は、「勉強について」と「私自身の悩みについて」と二つありましたが、後半のご質問は是非皆さんにも大切な内容なので、できるだけそのまま載せてみました。
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母宛てのメールを私も読み、先生のお言葉、とても嬉しく思いました。先生に相談にのって頂きたく、メールさせて頂きました。
先生は、私の特性を活かす道を探してあげたいと仰ってくださいました。この言葉、本当に嬉しかったです。
私には夢がありますが、その夢を叶える努力をする為にはまず成績をあげると両親と約束しました。ですが、今の学力では到底、努力すら叶いません。
今、私は、成績を上げることも、大学に進学することも、現状では非現実的な夢です。どちらも絶対に諦めたくありません。
最初に述べた夢には18歳までしか受験できないという制限があります。こちらの方が大学進学よりはるかに非現実的なのですが、諦めたら100%一生後悔します。
ですが、諦めて、勉強だけに集中したほうがいいのでしょうか。
自分で決めなければならないのは重々承知していますが、KAZ先生に相談にのって欲しいです。よろしくお願いします。
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【カズ先生からのアドバイス】
大学に入るための勉強ではなく、何が得意で何が苦手か(苦手な方が目につくものですが)、あなたが信頼しているお母様とよく話し合ってみてください。
得意なものは勉強以外の日常生活のなかでのものも入ります。また得意とまで言えなくても、人並み、あるいはできないと悔しい気持ちになることなどなんでもいいです。
ここまで来られた中に、自分の好きなもの、身に着けたものがあるはずです。
心理検査によっては、学習のしにくさの原因(脳の働きにも、うまく働いている部分とそうでない部分とがあるのが普通です)が分かる場合もあります。
これは心理学のこの領域の専門家の力を借りてください。専門家は、苦手な部分を繰り返し鍛えて強くするよりも、そうでない部分を利用して少しでも解決に近づけないかを考えます。
大切なことは、周りと比較するのではなく、どんなことなら自信を持ってあなたがやれるのかを見つけることです。
その目的が見えると、そのための勉強ならしてみたくなります。そこでは、どんなやり方なら定着しやすいかという専門的な支援の方法が活きてきます。
18歳までしか受験できないという切羽詰まった考えが心配です。あなたにはあなたのペースが必要です。
大学にもさまざまなコースがありますし、専門学校もあります。それらは自分の生きる道を見つけるひとつの選択であって、絶対的な道ではありません。
あなたがみんなの力によって得た命を輝かせるために、大学進学だけを目標とする前に、何がしたいのかを今考える時です。
若いあなたには時間が残されているので、そのための準備をゆっくりするべきかもしれません。

2015年7月15日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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