Q&Aから その3 「ナンバーワンよりオンリーワンを」

今月はひとつの大切なご相談を皆さんと考えてきました。「自立と社会参加」これが究極の目標です。
前回のご相談にあったような素晴らしい親御さんでも、最後まで支援しきれるとは限りません。
親は子より先に逝くのが常ですし、そうした絶対的な支援者である親がいなくなった後についてもこころのどこかで考えて、育てていかなければいけないのです。

ご相談は共通する部分もあれば、個別的な部分もあり、ここでは共通部分に重きを置いているので十分に伝わりにくいかもしれません。
私たち専門家は、抽象的な心構えや支援をというよりも、個々にどう考え、どう具体的に対応していけばよいのかを伝えなければなりません。
相談者が「そういうふうにやってみよう」と思わなければ何にもなりません。
自分の生き方よりもみんなの生き方が気になってしまいがちです。
発達障害のある方々とたくさん接してきて、みんなと同じようにという、極めて当たり前の考え方が、かえってこうした人々を苦しめてしまうようです。

人気歌手グループ、SMAPの「世界でひとつだけの花」という歌のなかに「ナンバーワンよりオンリーワンを」という歌詞がありました。
ナンバーワンとかみんなのなかでの順位ではなく、その人らしくという意味で大切な言葉です。
その子どもが自分らしい道を一歩一歩自分らしく歩んでいく、小さな自信や喜びを感じることが何より大切なのです。
算数の苦手だった子どもが、左官屋さんになって、「坪計算」ならしっかりできると得意そうに報告してくれた例、算数障害と診断された子供が音楽の道で自立した例、発達障害があって不登校になった子供が、自分のやりたいことを見つけ、勉強にスイッチが入り、今は研究者になっている例、高校には行かなかったけれども高卒認定試験(旧大検)を受け進学した例など、枚挙にいとまがありません。
発達障害のある子どもは、自分を活かす道を見つけるのに時間のかかる子どもなのかもしれませんね。

2015年7月29日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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