公認心理師法成立

カズ先生が長らく多くの仲間たちと努力してきました「公認心理師」法案が国会を通りました。
これからさまざまな準備が始まり、実際にそうした資格を持った方々が世の中に出ていくのは平成29年度以降になると思います。
さまざまな発達に障害のある子どもたちを理解するうえで、心理検査、特に知能や認知能力を図る心理検査を用いることは意味のあることです。
その歴史は100年も前にさかのぼりますが、フランスのパリの教育委員会が義務教育を実施するにあたり、同じ年齢の子どもの知的発達を明らかにすることを目的に開発されたのが知能検査の初めです。

カズ先生は、LD(学習障害)を中心とした、発達障害のある子どもの知的発達の様子を知るために、長くこうした検査の開発に携わってきました。
近年は知的な遅れの判定といった、その子どもの知的能力の全体的な発達だけでなく、その子どものなかでの発達の様子(個人内差)を明らかにし、支援の内容を考えていくという視点が重要視されています。また、知的能力が高い子ども(ギフテッド)のなかにも、上手く周囲に適応できない子どももいることが分かってきました。

というわけで、こうした知的能力のアセスメントは、知的障害の判別から、今や子どもの支援を考える手がかりを得るために活用されてきています。また、知的能力ではなく、もっと別の原因が考えられるのではないかといった場合にも、知的能力に目立った問題はないということを保証するために使われることもあります。

障害の重さ軽さは、その子どもの環境の整え方で変化するとも言われます。
そうした際のひとつの指標となるのが心理検査なのです。わが国では、これら検査類を扱う「心理の専門家」についての規定もなく、まったくの野放し状態であったのです。
子どもの支援にあたって、心理検査の結果を高い倫理性のもとに、しっかりした技術によってアセスメントすることも心理専門家の大切な仕事です。

だからこそ、先進諸国では、心理職の国家資格化が進んでいるのです。臨床心理士、学校心理士、臨床発達心理士、特別支援教育士(SENS)等、大学院レベルの民間心理専門職を中心に、国家資格としての「公認心理師」という基礎となる資格のための受験資格を整えていこうとする動向が大きく前進しました。
心理学全体の社会的役割を意識した動きでもあります。どうぞこうした国家資格が大きく前進することをご期待ください。

2015年10月 7日 10:11 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

 カズ先生、こんばんは。公認心理師法の成立、本当にうれしかったです。複雑な状況の中で、粘り強く関わってくださったカズ先生をはじめ、関係団体の多くの先生方に感謝します。また、山下先生など、関係された政治家の先生方の調整力や熱意には、驚きました。本当にありがとうございます。
 おとといから、特別支援教育士の研修会、そして、日本LD学会のため福岡にいます。お元気なカズ先生も、お見かけしました。明日は、公認心理師法についての説明も計画されていて楽しみです。 私もこれまでの経験を生かして、これからも、新しい知識を吸収しながら、コーディネーターとして、一教師として、苦戦している子どもたち、親御さん、そして、先生方や関係の方々と関わっていきたいな、と思います。明日の学会も、よろしくお願いいたします。

Posted by: まっちゃん | 2015年10月11日 22:48


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