発達が気になる子の心に届く叱り方・ほめ方

最近、学陽書房という出版社から、『発達が気になる子の心に届く叱り方・ほめ方』という本を出版しました。
このブログでも一貫して述べてきたことですが、ほめるとか叱るというのは大切な子育ての方法なのです。

よく「ほめて育てろ」とよくいわれますが、ほめるというのは、ほめるほうも、ほめられる方も、お互いに気持ちの良い行為です。でも子どもたちは、ただほめればよいとは限りません。いい加減なほめ方をしていると、やがて、そうしたほめ方の効果は薄れていきますし、子どもはそれが大人の表面的な社交辞令だと見抜いてしまいます。

逆に、叱るというのは結構難しいのです。
強く叱れば、子どもはその場では、言うことを聞くように見えますが、叱った相手の前だけでは避けたり、ただ怖がったりする(生理的な嫌悪を抱く)こともあります。その人の前では一見おとなしくしていても、他の人や場面では、前よりひどい行動をとることもあります。実は叱るのはとても難しいことなのです。

ほめ上手な先生も素晴らしいのですが、子どもがなぜ叱られたのかを理解し、そうした行動が減るような上手な叱り方をする先生はもっと素晴らしいと思います。
それは子どもの心に届く叱り方をしているからです。
実はほめ方も同じなのです。「心に届くように」、言いかえると、なぜそうしなければならないのか、こちらの気持ちが伝わることが大切なのです。
これは先生だけでなく親も同じなのではないでしょうか。

そうしたことを柱に、子どもの周りで起こってくるさまざまな課題に対してどんな叱り方をすればよいのか、どんなほめ方が効果があるのか、長年一緒に仕事をしてきた小林 玄(しずか)さんとふたりで話し合いながら、この本を書きました。

小林さんは今から30年以上も前に、LDなどの子どもの指導を求めて、私のところを訪れてきた方で、以来、子どもたちの指導を一緒にやってきました。
私が中学生のLDの子ども向けに書いた最初のソーシャルスキルの本『きみならどうする』(日本文化科学社)や私のエッセイ集などの挿絵なども描いてくれています。
子どもの指導でも本当に信頼できるよい仲間ですし、私の趣味である川柳の同志でもあります。というわけで、この本をお手に取り、ご感想などいただければ大変うれしいです。

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『発達が気になる子の心に届く叱り方・ほめ方』編著:上野一彦、著:小林 玄
学陽書房刊 ISBN:9784313652675
『きみならどうする』編集:上野一彦、イラスト:小林玄
日本文化科学者社刊 ISBN:9784821066841

2015年11月 4日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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