S・H君との再会

先月、福岡で日本LD学会が開かれました。学会は、会員が8,500人近くもおり、教育界では最大の学会です。25年前にわずか300人位でスタートしましたが、こんなに大きく成長しました。今年は福岡の国際会議場で2日間開かれたのですが、3,000人近い方が参加されました。

私も昨年まで20年間にわたって理事長をしていた関係で、前日からいくつかのプログラムやその打ち合わせで出ずっぱりでした。全国LD親の会が企画したシンポジウムでの指定討論を依頼されましたが、その50人ほどいる発表会場の真ん中に、30代の男性が座っているのに気がつきました。その隣には見覚えのあるお母さんの姿もあります。
25年以上も前に、東京で指導をしていたお子さんで、その後、お父さんの転勤で九州に引っ越しをされたS・H君でした。当事者の方も参加される学会なのですが、なぜ彼がここにいるのか、はじめはよくわかりませんでした。

「久しぶり! H君、元気でやっている?」と、学会終了後にそばに行きました。すると、がっちりと握手し、少しはにかむ彼のそばで、お母さんが「今回、大会プログラムを飾っている表紙の絵は、うちのHが描いたんですよ」
大会プログラムやポスターを飾る五島列島に虹がかかり、子どもとイルカがデザインされた絵は、完成度の高い素晴らしいイラスト画なのです。
改めてよく見れば、右下に彼の名前があります。素晴らしい絵だと思っていましたが、迂闊にもサインまでは気がつきませんでした。

あのやんちゃで、皆を困らせたS・H君の立派に成長した姿でした。今はイラストレーターとして、こんな作品を制作しているなんて。
やはり夢のあるイラストの名刺をいただき、ただただ感激でした。こうした思いがけない出会いを経験できる教師という仕事は、何てありがたい仕事だろうとつくづく思いました。
そして、一言 「お母さん本当にご苦労様でした」。
この子の成長の陰に、この親ありです。

2015年11月18日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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