子どもの支援をめぐって忘れてならないポイント

 発達に障害のある子どもの相談をしていると、子どもとその親や支援者である大人の間で交わされる会話の中に、いくつかの大切なポイントがあるように思います。
 そうした中から、いくつかお話しします。


1. 「がんばれ」は本当に励ましになっているか。

 大人は無造作に、子どもに「がんばれ!」と言ってしまうようです。もちろんそうした励ましは、もう少しで到達する、完成しかかっている子ども達には、きっと意味があると思います。

 でも、どう取り組んでいいのか、そこで悩んでいる子どもには、きっとつらい言葉でしょうね。
 親や先生の期待に応えたいという気持ちは、多くの子どもが共通して持っています。

 だからこそ、ただがんばれではなく、どうがんばればいいのか、どんな手順でやればできるのかを、具体的に、上手に教えながら励まさなければなりません。
 これが「がんばれ」という励ましのポイントなのです。


2. 「みんなはちゃんとできるよ」

 お誕生日を考えると、同じ学年でも、4月生まれの子どももいれば、翌年の3月生まれの子どももいます。学年が下ほど、その1年の差は大きいものです。
 発達がゆっくりしている子どもさんの親の中には、1年入学を遅らせたいと思う方だっています。

 法律的には義務教育の就学年齢は決まっているので、こうした差については配慮していかなければなりません。しかし、学年という括りの中で、つい、みんな同じ発達と思いがちではないでしょうか。
 いろいろな発達の姿を持つことも個性です。でも、つい、みんな同じと考えてしまっても大丈夫なことと、子どもによっては、もう少しゆっくりやってという子どもがいても不思議ではありません。

 同じ学年という意識から、「みんなはちゃんとできてるよ」「できるよ」という場合でも、子ども自身は「ぼくは精一杯やっているんだけれど」とは訴えられません。

 その子なりに頑張っていることをちゃんと認めること、そのうちに学年という括りでも、たくましくやっていけるようになるのです。

2016年2月17日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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