今どきの子育てについて

 最近、ヴァイオリニスト高嶋ちさ子さんの子育て法が話題になっています。  
 簡単に良い悪いと評価をすることは避けなければなりませんが、現代の子育てとして、似た悩みを持つ親御さんも多いのではないかと思い、取り上げました。  

 
 お子さんは平日にはゲームを制限されていたのですが、約束を破ったので、お母さんがゲーム機を目の前で壊したというのが発端だったようです。  
 親御さんの中でも賛否両論、結構話題になったようです。教育評論家の中には、暴力的な行為とか虐待の一種として批判される方もいましたが、私はそんな単純な意見をいう方は、看板を下げたほうが良いと思いました。  
 今時、しっかりと正面から子どもと向き合い、育てようとしている高嶋さんに、むしろエールを送りたく思いました。    
 単にカッとなって壊したのではないようです。あらかじめ子どもたちと約束し、約束を破ったらどうするかについても話し合っていたということです。その結果としての行動だったそうです。大人の都合での一方的な押し付け的約束ではなく、子どもも理解した上での約束ということは大切です。子どもの心に届いているかどうかが大切なのです。  

 約束をしても、結局ぐずぐずにしてしまったり、大人の都合で変えたりするのは、約束なんて破ってもいいのだということを教えていることになります。子どもの成長に合わせて、家族の中でのルールを作り、それを大切にすることは子育ての基本です。守れない時、そのことをどうするか、どんな約束なら守れそうなのか、それも大切なプロセスです。  


 私達の心理学の世界でもこうしたやり方は、子どもとの一種の契約という手法です。感情的になっては子どもの心に届かず、単なる生理的な嫌悪や怖れにつながってしまいます。 ただ厳しいだけが良いわけではなく、お互いに話し合って決めた約束を守ることは、子どもの心の成長にとって大きな課題なのです。それがいい加減だと、自分だけ良ければよいといった雰囲気の大人が増えている昨今、高嶋お母さん頑張っているなと思うわけです。  

 ただ、ある教育評論家の方が、こうした子育ての事実の公表に当たって、子どもさんにも了解を得ていたかどうかについての指摘をしていました。このことは、子どもの人権を尊重するという意味で、大切な指摘だと私も思いました。  

 音楽家というのは厳しい努力の積み上げの中で大成する職業なので、単なるスパルタ教育ではなく、子どものやる気や、意欲をどう育てるかということも真剣に考えている結果として受け止めた次第です。  
 みなさんはどのようなご意見をお持ちでしょうか。

2016年3月16日 10:00 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

> ただ、ある教育評論家の方が、こうした子育ての事実の公表に当たって、子どもさんにも了解を得ていたかどうかについての指摘をしていました。このことは、子どもの人権を尊重するという意味で、大切な指摘だと私も思いました。

はじめまして。
こどもの頃、わたしの母が、家でのわたしと母のイザコザを自分の兄弟に喋り、一方的な話を信じた伯父や叔母が母と一緒になって、わたしを責め立てていたことを思い出しました。

守秘義務は、子育てにもあると思います。

Posted by: ルチア | 2016年4月15日 20:31


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