どこに相談に行ったらよいか

 このコーナーからのQ&Aもずいぶん重ねてまいりました。

 昨年、あるお母さんから、「自分の子どもがLDだと気づいた。どこに相談に行ったらよいか。紹介してほしい。」というご相談を受けました。
 早速、お住まいの地域の、何人かの先生をご紹介しました。

 インターネットで調べ、早速アプローチされたようですが、「どこも混んでいて、半年以上待たなければなりません。遠くてもよいので...」というご返事がきました。

 私は次のようにお返事しました。

(1)信頼できる先生は、どこも相談が殺到しているという現実があるということ。
(2)親が直接指導することももちろんあるが、子どもに代わって、よい情報を集めるというのは親の仕事であること。
(3)遠くの名医よりも近くの先生や指導者を見つけること。
(4)そのために、近くの親の会などを訪ねると、その地域の最新のよい情報を得ることがあるということ。
(5)医者もそうですが、せっかく行ったが期待はずれだったとあきらめないこと。


 非力さを感じながら、これが精いっぱいでした。
 30年近くも前に、親の会を作る手伝いをしたのは、一人の悩みをみんなの悩みとしてネットワークを作ることが大切と思ったからです。
 そして、私が知る限りの相談できる人や機関をリストにしてあったのですが、それを親の会に託したのも同じ気持ちでした。

 今、LD学会、SENS協会が協力して、文科省から委託事業として開発している「SKAIP」スカイプという名称のプログラムは、学校で発達障害の子ども達を先生自身がアセスメントし、具体的な個別の指導計画を作ることができるように、という目的で着手されました。

 この3月で丸4年の開発が終わり、その後、専門的な教師による使用を可能にしようと取り組んでいます。
 子どもの成長は早く、待たせることは最も避けたいからなのです。

2017年1月18日 10:00 | | コメントを読む (1) | コメントを書く


コメント

カズ先生
はじめまして。情報を求めて検索していてこちらのブログにたどり着きました。
中学一年の子供がディスレシアではないかと昨年12月に気がついてから、まさに「どこに相談にいったらいいのか」状態でした。
いえ、正しくは小学校五年生ころに、はじめて「ディクレシア」という言葉をテレビで診てから、もしかしたら・・・と思ったのです。
子供は漢字を書くことがとても苦手でした。でも読みは出来たし、漢字テストの前日に一夜漬けすればなんとかなったので気がつきにくかったのです。
それでも「もしかしたら」ということがあり、地域の療育センターに問い合わせたところ、「今は予約は半年待ち。仮に順番がまわってきても小学生までしか支援できないので途中で期限切れになってしまう」と門前払いでした。
そのとき…今でもですが、私は無知でした。ディスレクシアの詳しいことはもとより、どこに相談すればいいのかまったくわかりませんでした。
そして子供は漢字の書きのみが著しくできなかっただけなので、どう判断していいかわからず、心配しすぎかも・・と思いました。
そして、私はバカなことをしてしまいました。今考えると、取り返しのつかないことを、気づく機会を失ってしまったのです、
知識のなかった私は、おろかにも、子供に漢検と英検を受験させました。
理由は・・・・もしディスレクシアなら、漢字や英語は出来ないから、漢検、英検は受からないだろうから・・・です。相談する所もわからず、あてもない私はそんなことでディスレクシアかどうかをはかろうとしたのです。
結果は両方とも子供の学年以上の級に合格し、「ああ、違ったんだ。努力すれば大丈夫だ」と親子で安心して、LD疑惑はすっかり忘れていました。
ところが中学に入学してから事態が変わりました。
英単語がまったく覚えられず、筆記テストで0点が続き、漢字テストもほぼ0点が続いて、再びディスレクシアのことが浮かびました。
今回はスクールカウンセラーさんに相談すると、その場で「そういう症状の子は一定数います。まず診断をうけましょう」と言われました。
私はてっきり「考えすぎですよ、努力すれば大丈夫、様子をみましょう」といわれるとばかり思っていたので、この症状がやはりディスレクシアの典型的なものなのかとショックでした。
運のいいことに、診ていただける病院がありました。ちょうど原因不明の体調不良でかかっていた大学病院の小児科の先生に相談すると、そのままそこの児童精神科で診ていただけることになりました。
心理検査まで2カ月近く待ちますが、それでも診ていただけるところがあるだけでも恵まれているのだと思います。
ですが、どうしてもっと早く気付いてやれなかったのだろう。小学生のうちに気づいていれば、的確な指導のもとに それなりの学習方法を習得することもできたかもしれないのに・・・・
どうして漢検と英検を受けさせて安心してしまったのだろう・・・・
本当に子供に申し訳なく、これは「治療の機会をうばった虐待」ではないかと深く後悔しています。
大学病院で診ていただき、そのうち診断書もいただけることでしょうが、なにぶん時間がかかります。
その間0点のテストが続き、提出物のレポートをストレスで鼻血を出しながら書き、そして人の何倍も勉強しても人の半分も覚えられず、先生からは「なまけている」「バカだ」と思われ続けるのです。
高校受験の内申も始まるというのに、こんなに書けなくては、もはや高校の希望さえないのです。
もっと早く小学生の時に気づいていれば・・・
ネットで支援塾を探して入会してみたものの、漢字や英単語の覚えかたは期待したほどは教しえてもらえず、「得意なこと探し」と「将来的に自立できること探し」のように子供は感じて「あきらめることを教えられている」と思ってしまっています。いまはまだLDだと受け入れられないからというのもあるからだと思います。
子供には小学校高学年の時に進学に関しては夢がありました。でも理解していてもペーパーテストに書けない状況では成績は底辺で公立高校への進学さえ断念しなければならない状況です。
どうやらADDの疑いもあるようで記憶が弱いようで、集中的に前日などに勉強すると覚えられるのに、しばらくするときれいさっぱり忘れてしまうらしいのです。これも各種検査の順番待ちで結果が出ないことには確定ではないのですが。
「こんなことなら夢を持たなければよかった」「将来何物にもなれないのなら学ぶ意味がわからない」「勉強しても出来ないのなら、やってもムダ」と荒れる子供を見ると、早くに気づいてやれなかったことに申し訳なくて、どんなに詫びても到底たりません。
すべは私がディスレクシアに無知だった為です。
世の中には「ビリギャル」や「下剋上受験」など、頑張れば底辺成績から成功できる・・・式の本がはやり、ディスレクシアも頑張れば覚えられる、努力が足りないと一緒くたにされがちです。中学の先生でさえ正しく理解してくださるとは、あまり期待できません。
どうか、もっと世の中にとりわけ学校や親に LDのことが周知されますように。そして、仮に軽度であっても早期に気がつけるような世の中になりますように。そうすることで希望を失う子がひとりでもいなくなりますように。
長文失礼いたしました

Posted by: まんぼう | 2017年1月27日 16:43


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