温泉親子のお話し

 巡回の相談などをしていて、よく思うのは「親が子どものことを理解しなければ、何も始まらない」ということです。逆の表現をすれば、「もっと早く気がついてやればよかったといった後悔」や「もう手遅れでは、といった気持ち」は早く通過して、「これからでもできることをしっかりやっていこう」、それを再スタートの体制が整ったと考えます。

 親と学校の先生、医師や心理の専門家、そして子ども自身がこれからどうしていこうかと一緒に考えていく体制は、前向きで、努力のし甲斐のあることです。


 今日のお話しは、かつて私が参加していたある親の会で、一人のお母さんから教えられたことです。
 
 それまで、「なぜ勉強ができないんだろう」、「進路はどうするんだろう」と、そんな心配ばかりで、親子共々、マイナスの悪循環の中で長く苦しんできた親子でした。
 ある時、「みんなに追いつく」とか、「これまでの夢をどうする」といったことから、一旦、「何ができて何ができそうなのか」ということを、一から考え直そうと、いわば居直ってから、とても気持ちが楽になったそうです。

 子どもと二人で、そんな再スタートを切ろうと、青梅に住んでおられたのですが、時には焦る気持ちを家において、二人で近くの温泉巡りを始めたというのです。
 そんな気楽なものではないと思いますが、そうした気持ちの転換をしてから、今まで見えなかったいろいろな道が見えるようになったというのです。

 進路も、「ここに行きたい」から、「ここは面白そう」に変わり、2次募集で選んだ高校が結構楽しく、絞ればやる気も出るようになったといわれました。
 「温泉巡りなど極楽とんぼといわれそうだが是非お薦めします」といわれた当座は、元来風呂など長湯の嫌いな私でしたので大丈夫かなとさえ思いました。
 
 近年、低山トレッキングなどするようになり、帰りに温泉というコースも多く、すっかり温泉好きになった今、このお母さんの温泉の効用、初めてわかってきた気がしています。

2017年3月29日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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