中学校での発達相談とポイント

 発達障害のある子ども達の支援は小学校、そして就学前、中学校、高等学校、さらには大学などの高等教育へと次第に理解が進んでいます。


 ただ同じ義務教育でありながら、中学校での理解と支援はやや気になることが多いのです。
 確かに素晴らしい中学校の専門性の高い先生もいらっしゃるのですが、小学校に比べるとまだまだの感があります。

 小学校は担任の先生が子どもの全体像をよく理解されているケースが多いのですが、中学校は教科専門になり、担任といっても小学校程、目が届かない悩みや、子どもと先生の関係に様々な難しさが生じている可能性もあります。
 それは家庭でも同じなのですが発達的には困難さが増しやすいのです。


 発達障害の相談で、巡回や、支援委員会でケースを見ていると、その感が強く、中学校でのケース相談の場合、いくつかのタイプがあります。

 一つは、なんとかなりそうだと支援が遅れてしまうタイプ。

 その鍵を握るのは、先生と保護者なのですが、先生が専門的支援をと気づき始めても、保護者の方の同意(中には家庭内での意見の相違がある場合もあり)がなかなか得られない場合があります。
 小学校からの申し送りというか、課題の伝達がうまくいってないケースもあります。

 二つ目は、小学校で支援が開始されていても、支援はあってもあまり効果が上がっておらずに再相談になるケースです。

 気づきと支援は早いほうが良いに決まっていますが、その効果の評価も大切です。
 学年が進むと、学力的に追いつく(キャッチアップといいます)ことがなかなか難しくなるのと、本人の学習への意欲や姿勢、さらには心に傷を負ってしまうことさえあります。
 登校しぶりなどが伴ってくると課題はさらに大きくなってしまいます。


 中学校での発達相談は、今、勉強をどうするかという課題よりも、卒業後どのような進路がこの生徒にあっているのか、その可能性を少しでも高めるために、今何が支援できるか、その道筋をどれだけ本人や保護者と共有できるかに絞られてきます。

 そうした勉強の道筋を、本人の心の問題と同時に理解していかなくてはならないのです。

 卓球でも将棋でも水泳でも、中学生の素晴らしい活躍する姿をTVなどで見るたびに、どの子どもにもたくさんの可能性があるわけで、それを少しでも開花させることこそ教育だと思うのですが。

2017年7月19日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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