「話す力」を伸ばす

 前回、「聞く力」をお話ししました。
 

今回は「話す力」を取り上げます。


 言葉のやり取りの背景には、人としての信頼関係があるということを忘れてはいけません。
 大好きなお母さんだからこそ、お母さんの言葉が耳に入る、また話したいという気持ちが育つのです。
 自分が受け入れてもらえるという安心感があって、自分の感じたことや思ったことを伝えたいという気持ちが生まれます。

 無理に話させるよりもゆっくり聞いてあげることが大切です。
 でも忙しい日常の中で、そんなことしてられないと言われそうですね。
 ちょっとした余裕のある時、じっくり聞いてあげてください。
 聞き出そうとしなくても、うんうんとうなづいたり、子どもの言葉を「〇〇だったのね」と繰り返すだけでもいいのです。

 人にとって、相手に受け入れられていると感じることは快感です。
 それも安心感があればなおさらです。一対一で話す環境は基本です。


 大勢の中で話すということは、決してやさしいことではありません。
 やはり仲の良い友達といった小グループで、自分を表現できることから始めなければならない子どももいます。
 学校などで行う発表などもそうなのですが、最初は少ない人数を前に話す経験が必要です。
 それもあまり無理をさせず、短くても、決まりきった挨拶だっていいのです。


 ある学校で、朝、名前を呼ばれて返事をするだけでなく、一言、「今日学校に来るとき・・・」という一節を言ってから、登校の途中であったことをなんでも一つ話すことを挨拶がわりにしているクラスがありました。

 「今日学校に来るとき、犬に会いました」

 「今日学校に来るとき、水たまりを飛び越えました」

 「今日学校に来るとき、霜柱を踏みました」

なんでもいいのです。
 それが習慣になって、この事を話そう、あの事を話そうと心の準備もできてきますし、それが楽しみにもなってくるのです。


 自然に話す習慣を作ること、そして話すことがお互いにとって楽しいことであることが何よりも大切なことですね。

 「ともだち100人できるかな・・・」という歌がありますが、たくさんいたほうが確かに楽しいでしょうが、たった一人でも心から話せる友達がいるということがまず大切なのです。

2017年8月30日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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