「読む力」を伸ばす

 LDは「聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する」能力のどこかに苦手なところを持つのが特徴といわれます。

 

今回はその中心でもある「読む力」の伸びない症状と伸ばし方についてお話ししましょう。


 「読む力」の問題は、アルファベット圏、特に英語に見られる特有の症状といわれた時代があります。
 今は日本語でも、その言語を理解する認知能力の発達的偏りからの特有の「読み」の困難が生ずることがわかってきました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 主な症状としては、

・文章を滑らかに読めず、一字一字なぞるように読む。(逐字(ちくじ)読み、拾い読み)。

・文章を適切に区切って読めない。

・形の似た字や漢字を読み間違える。

・拗音(ようおん:「きゃ」「きゅ」「きょ」など)や促音(そくおん:(「っ」など))が読めない。

・文字や行を飛ばして読む。

・行数が多いと、どこを読んでいるかわからなくなる。

といったことがよく起こります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さて、その対策は?

1. 周りのスピードでなく、その子のスピードで読ませる。
  ということは、集団ではなかなかむずかしいですね。一対一の指導も大切です。

2. 文字を大きくしたり、行を空けたりして読みやすくする。
  ページを拡大したり、行間を広くするといった工夫が有効な場合もあります。

3. どこを読んでいるかわかりやすくする。
  指で追ったり、読む行の下に定規を置いたり、ハイライトペンで単語にだけ印をしたりします。
  読む行だけがみえるスリットを使う場合もあります。

4. ひら仮名は読めるが、漢字が読めない子どもには、漢字にルビを振ります。

5. カードや挿絵などを用いて、文字だけでなく、状況を視覚的に理解させる。
  やりすぎると文字よりも絵に気をとられ過ぎることもあるので、あくまでも理解を促す補助です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 今後期待されるのは、PCやiPadなどのタブレットを使う支援です。

 教科書などもそうした使用を可能にするデジタル化が進んできていますが、拡大だけでなく、字と図を白(背景)と黒(文字)ではなく、背景を薄いブルーにしたり、反転させたりして、本人の読みやすさを考慮することもできるのです。

2017年9月 6日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


コメントを投稿する

ブログの管理者が公開を承認するまでコメントが反映されない場合がありますので、ご了承ください。 また、投稿されたコメントはフジテレビKIDSが企画・制作する映像物や出版物、ウェブサイト、広告宣伝などで利用させていただく場合がありますのであらかじめご了承 ください。