書字に関するご投稿

 LDを特徴付ける6つの基本的学習能力「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」について順次お話ししています。
 前回は「書く」でした。


 読者の方から、この「書く」能力の困難を持つ息子さんを育てた経験のあるお母さんから投稿がありましたので、それについてご紹介します。

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【書字障害を持つお子さんのお母さんへの、別のお母さんからの手紙】

私の息子も書字が苦手でした。小中はノートは取らずとも勉強はできるほうでした。
しかし、さすがに高校となると膨大な授業内容は、板書がどうしても必要になります。
息子は特に英語を書くということは、とても大変エネルギーがいることだったのではないかと思います。
英語の授業を嫌がるようになり、最終的には不登校になってしまいました。

その後いろいろ対策を考えた末、スマホなどで、板書内容を写真に撮るという方法を提案しましたが、「周囲に理解してもらえるわけがない。自分は全く書けないわけではないし、手や足が不自由といった目に見える障害ではないから、みんなにわかるはずがない。それに、人と違うことをするのは嫌だ。」と拒否しました。

結局、高校は卒業できませんでした。早くに対処しなかったことを後悔しています。
息子が通っていた公立高校の担任は、私の提案を、本人の希望があれば検討すると言ってくださったのですが。
県や市の発達相談センターや教育センターなどに、相談されたら可能だったと思います。
クリニックや相談センターなどでも、専門医や専門家を紹介してもらえる可能性もあるので、早めに対処してあげてください。


実は私自身も書字が苦手で、とても大変でした。
今は書字障害だからと言えるようになり、職場の理解も得て楽になりました。
そのことが分かったのも息子の障害を知ってからですし、自分がカミングアウトできたのはごく最近です。
息子には、勉強ができるから書字についてはあまり重要視してきませんでしたが、高校生の時が一番大変だと思います。

まずは学校に理解してもらうのが大切ではないでしょうか。

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【カズ先生から】

 実はカズ先生も書字障害的な困難がありました。
 ノートをとるのも下手で、記憶で相当カバーするタイプでした。
 自分なりに必要最低限の内容をまとめる工夫もしました。
 最近では、黒板の内容をカメラで撮って記録するなどの配慮理解も進んできました。
 それだけにこのお母さんのアドバイスは納得がいきます。

 「どうせわかってもらえない」から「こうすればみんなと同じように理解できる」という理解が進んできたのです。

2017年10月 4日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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