算数の障害(計算)

 昔から、読み書きそろばんという言葉がありました。


 米国では、「落ちこぼれ防止(NCLB)法」という連邦法があって、5歳から小学校3年生までの4学年段階で、読み書き算数に決定的な遅れを生じさせないという法律があります。
 読み書き算数は、どの国でも基本的な学習能力です。

 
 算数障害には、計算推論の二つの領域があります。
 知能は低くないのに、計算がからっきしできないという子どもがたまにいます。
 計算は、具体物(例えばリンゴや飴等)と数詞(ひとつ、ふたつ等)と数字(1、2等)の間に、等価な関係(三項関係)が成立して初めて計算になります。

 リンゴはリンゴどうし、飴は飴どうしでないと、足したり引いたりできない段階では、この関係が理解されていないのです。

 「ここにゾウさん3頭とネズミさんが3匹います。あわせるといくつですか」という問いに対して「ゾウさんとネズミさんは足せない」という理解段階もあります。
 ある程度分かってきても、頭の中で(暗算)計算できず、指をいつまでも使う子どももいます。

 繰り上がりや、繰り下がりができなかったり、掛け算がなかなか覚えられなかったりする子どももいます。
 掛け算と引き算ができなければ、割り算には進めません。
 というふうに、四則演算ができるには、こうした数操作の理解が安定してくることが大切なのです。


 子どもの遊びには、こうした練習を自然にするものがたくさんあります。
 サイコロやカード遊び等もそのよい例です。
 お勉強というより、よく遊ぶ子どもは、自然にこうした数理解の基礎が整うということもあります。
 
 多少、憶えがゆっくりしていても、理解できるようになると、どんどん安定してきます。

 よくわからないという不安があると、苦手意識がさらにそうした進歩を妨げる原因になることもあります。


 計算が苦手な子どもには、電卓を使わせればいいという方もいます。

 それは、検算などにはそうしたサポートの可能性もあるかもしれませんが、その子どもの理解のスピードに合わせて、丁寧に教えることが基本でしょう。


 次回は、論理的な思考の苦手な子どもの話をします。
 この能力はいろいろなところに反映しますが、数学では特に大切なのです。

2017年10月18日 10:00 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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