「日暮れて道遠し」―福井の中学生の自殺に思う

 毎日いろいろなニュースに接します。そうした中で時々どうしようもなく悲しいニュースに出会います。
 「福井県の公立中学で、今年の春に、14歳の生徒が校舎から飛び降り自殺」
 担任と副担任の叱責に耐え切れず、「どうしていいかわからない」と行き詰った挙句の自殺だった。という報に触れました。

 警察庁の統計によると、2016年320人の小中高校生が自殺で亡くなりました。小学生12人、中学生93人、高校生215人。3分の2は男子だったそうです。

 小中高校生の自殺者はこの10年、年間300人前後で推移し、350人を超えた年もあったと聞きます。

 詳しく調べると、2016年の小中高生の自殺の原因(複数の場合あり)を警察庁の統計でみると、「学業不振」など学校問題が36.3%で最も多く、「親子関係の不和」などの家庭問題が23.4%、「うつ病」など健康問題が19.7%と多岐に渡ります。
 
 学校問題のうち、いじめが原因とされたのは6件(全体の1.9%)だったとあります。
 同時に、毎年、教員による言葉の暴力で追い詰められ、子どもが自殺する『指導死』が意外と多いという報道に接し、暗然としました。

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 私が中学生の頃、生徒から好かれていた英語の先生が自殺し、子どもたちが動揺したとき、その先生の親友だった先生から、自殺には「本人しか知らない深い理由があるので簡単に決めつけてはいけない」といわれたことが、昨日のことのように耳に残っています。
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 冒頭の話に戻ります。
 自殺があったのは福井県池田町の町立池田中学校です。2年生の男子生徒が今年3月14日、校舎から飛び降り自殺しました。
 この自殺に至るまでの詳しい経緯を記した有識者による調査委員会の報告書が15日公表されたのを機に、私たちにもその情報が嫌でも耳に届きました。


 一番ショックだったのは、その子どもが発達障害の特徴があったこと。
 複数の先生から、厳しく指導を受けていたということでした。


 20年前ならいざ知らず、発達障害がこれだけ教育でも取り上げられ、医学用語から教育用語、そして日常用語にまでなってきているのに、その子どもの特徴ある個性を理解せずに、一方的に、指導し追い詰めたという先生方が、まだここにもいたという事実でした。


 子どもの健やかな成長を望むのは親たちだけでなく、多くの先生方にとって共通の目標であるはずです。
 「日暮れて道遠し」 無力さを痛感した次第です。

2017年11月15日 08:55 | | コメントを読む (0) | コメントを書く


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